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なぜ輸入車に乗っていると「見栄を張っている」「無理している」と言われるのか?しかしボクが国産車のほうが割高だと考えるワケ

2020/10/01

| 冷静に考えると、輸入車を選ばない手はない |

さて、世の中でよく言われるのが、「輸入車に乗っていると、見栄を張っている、もしくは無理して乗っている」ということ。

これについてぼくはちょっと異論があって、というのも現代においてはさほど輸入車は(一部を除くと)高くない、と考えているわけですね。

たとえば、輸入車の代表とも言えるメルセデス・ベンツについては、Cクラスだと489万円から購入が可能です。

それに比して、ホンダ・アコードだと465万円から、日産スカイラインだと435万円から、トヨタ・クラウンだと469万円から。

ベースモデルの出力で見てゆくと、メルセデス・ベンツCクラス(C180)が156PS、ホンダ・アコード(2.0EX)だと145PS、日産スカイライン(3.0GT)だと304PS、トヨタ・クラウン(2.0B)だと245PS。

現代のクルマにとって、もう「出力」は重要ではない

こうやって見ると、メルセデス・ベンツCクラスの出力はそう高いものではありませんが、現代のクルマは「出力」以外にも各社ともコストを投じている部分があり、よって出力だけで(昔のように)比較することはできない、とも考えています。

加えて、現代のクルマにかかっているコストの40%はエレクトロニクス関連だという報道もあり、つまりは「クルマの家電化」が進んでいて、クルマのあり方自体も変わっているわけですね。

さらに、「馬力(高出力車)」の話になると必ず出てくるのが「日本だとそんなに馬力があっても、使えるところがない」というもので、その意見を拝借すると「(必要最低限なものがあれば)馬力は問題ではない」ということにもなりそうです。

実際のところ、各自動車メーカーのウエブサイトを見ても、そのクルマについて排気量はもちろん「出力」を押し出している例は非常に少なく、「このクルマ何馬力出てんの」と思って調べようと思っても、なかなかそこまでたどり着けないという例も。

ちなみに(上にあげたグレードでの)燃費性能だと、メルセデス・ベンツCクラスだとリッター12.7キロ、ホンダ・アコードがリッター22.8キロ、トヨタ・クラウンだとリッター12.4キロ、日産スカイラインがリッター10.0キロ。

重要なのは安全性そしてインフォテイメントシステム含む快適性

そこで、現代のクルマにとって重要なのが安全性やインフォテイメントシステムといった快適性そして運転支援。

これについてはメルセデス・ベンツ(アウディも)が大きくリードしていると考えていて、結構前から輸入車についてはカーナビやETCなどが標準装備されています。

そして、メルセデス・ベンツが高いレベルのインフォテイメントシステムを標準装備させ、「当たり前」になった頃、日本勢はようやく「コネクテッド」」「つながるクルマ」といったことを押し出すようになっていて、それまではカーナビやETCは「ディーラーの儲けネタ」としてオプション扱いされていたことがほとんど。

実際に、今でも国産車ではETCが「別売り」の日本車が大半となっています。

ただ、ぼくはここで「ベンツが進んでる」ということを言いたいわけではなく、「メルセデス・ベンツはじめ、このクラスの(一般に見えを張っていると言われる)輸入車の多くは、最初から何でも付いているが、同クラスの日本車はそうではなく、購入時にいくらか費用を追加せねばそれら輸入車と同じ装備内容にならない」ということ。

参考までにですが、メルセデス・ベンツCクラスの前進である「W201」は1985年に登場していて、ボトムの価格は535万円。

トヨタ・クラウンの同世代モデル(1987年発売/YS131/GS13/MS13/JZS131/UZS131/LS130系)だと、ボトムは当時の新車価格で約225万円からという価格設定を持っています。

つまり、当時クラウンとメルセデス・ベンツの最安モデルとでは「倍ほど」の価格の開きがあり、「ガイシャは高い」というのは、この頃のイメージを引きずっているのかもしれません。

冷静に考えるとガイシャは高くない

そして話を戻すと、メルセデス・ベンツCクラスは489万円から、ホンダ・アコードだと465万円から、日産スカイラインだと435万円から、トヨタ・クラウンだと469万円という事実。

もうすでに輸入車と日本車との価格差はそんなに大きくないとも考えていて、この状況をもって「輸入車は高い」と考えるのはナンセンスかも。

しかし、いやいやガイシャはお金かかるじゃない、という向きもあるかもしれませんが、プレミアムクラスの輸入車ブランドはたいてい「無償メンテナンスパッケージ」が付帯されていて、メルセデス・ベンツだと「メルセデス・ケア」なる点検や消耗品(オイル交換含む)を3年間カバーしてくれるプログラムがタダで付いてきます。※アウディにも同様のプログラムがあり、購入したときには「えっマジ?メンテナンスがタダなん?」と驚いた

この時点でかなり「(国産車に比べて)得をした」と考えることもでき、数十万円あった国産車との価格差が一気に小さくなる(もしくは逆転する)と考えていいかもしれません。

ちなみにマツダ3のSKYACTIV-Xエンジン搭載モデル(Lパッケージ)だと新車価格は約338万円、メルセデス・ベンツAVTRクラスのエントリーグレードだと337万円なので価格の逆転が生じており、しかしメルセデス・ベンツには先進のインフォテイメントシステム、メルセデス・ケアが付属している、ということになりますね。

輸入車の売却は国産車に比べて有利?

そして輸入車の売却ですが、これは国産車同様、「モデルやブランドによりけり」で一概に判断はできない、と考えています。

正直言うと、メルセデス・ベンツCクラスよりは、トヨタ・クラウンのほうがいいだろうなという印象で、売却時に値段が下がることを考慮すると、メルセデス・ブランドなどプレミアムカーメーカー特有の「新古車」を購入するのがオススメ。

これは各ディーラーが「販売台数のノルマを達成するために」自社で登録したもので、実際の走行距離は限りなく少なく、しかし「1オーナー」の履歴があるのみ、といった車両です。

これらだともちろん「国産車の新車」よりも安価に購入できることになるため、かなりお得なのは間違いない、といったところ。

総合的に見て、輸入車は基本装備が充実していて、保証も充実していて維持費も安価に収まり、しかも「見栄を張っている」と言われるほどのステータス性があるにもかかわらず割安に購入することができるということになり、むしろ経済性を考えた場合こそ輸入車という選択になる、とぼくは考えています。

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