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テスラの株価が暴騰→イーロン・マスクCEOの資産が急増し、「世界で3番めにリッチな人間」に。なお資産の77%は今年の株価上昇で得られたもの

2020/11/19

Image:Tesla(X)

| テスラ株ほど人々の理解を超えた動きをする銘柄も無いだろう |

さて、テスラの株価が17日、18日と大きく上げたことでテスラCEO、イーロン・マスクCEOの資産が急増し、フェイスブック創業者、マーク・ザッカーバーグ氏を抜いて「世界で3番めに裕福な人間になった」との報道。

この株価の上昇によって同氏の資産は1175億ドル(12兆2000億円・・・)に達しており、さらに驚くのはそのうち900億ドルが今年だけで稼ぎ出されたものだということ。

なぜテスラの株価が急騰?

そこでテスラの株価が(17日に)上がった理由ですが、これは米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズがテスラ株を「S&P500種株価指数に採用する」と発表したため。

これに採用されるには一定の基準があるわけですが、ここに採用されたことで「ポッと出の成り上がりで、いずれは失敗する」と言われていたテスラが大御所に”認められた”ということになり、そこで様々な思惑から買いが殺到しているということになります。

加えて、これまで「テスラの株は上がりすぎ。そのうち暴落するだろう」と述べてきたアナリストも次々態度を翻し、ゴールドマン・サックス、ニュー・ストリート・リサーチは目標株価を540~578ドル辺りまで引き上げるという判断を下すことに。

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これからどうなるテスラの株価?

そこで気になるのがテスラの株価。

これまでテスラは「いずれ暴落する」と言われつつも上げてきた状態ですが、現在はそういった人々ですら「もっと上がる」というムードへとシフト。

これがバブルとなってさらに膨らむのか、それとも「皆が買い出したことで」これまでテスラ株を仕込んでいた投資家が一斉に売りに走り、今からテスラを追いかけた人々が大損をするのかどうかは全くの未知数です。

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もともと株価は実体経済を反映していない

なお、テスラ株だけではなく、現在日経平均も高い水準にて移行しており、一部では「バブル」の声も。

つまり実体経済を反映していないということになりますが、もともと株式市場は「期待感」を買うものなので実体経済を反映しているとはいい難く、「皆が上がる」と思えば株価は上がり、逆にいかに業績が良くとも「皆が下がる」と思えばその会社の株は下がるわけですね(これは人の評価と同じで、周囲が必ずしもその人を正しく評価できるわけではない)。

端的な例が「コロナウイルスのワクチン」で、現在これは認可も配布もなされていない状態ではあるものの、ワクチンが完成してコロナウイルスが過去のものとなるという期待感のもとに日経平均が上がっているわけですね。

つまり現実的には「まだ」何も変わっていないにもかかわらず、ということです。

そして人間の心理として「期待したときの失望」は非常に大きく、仮にワクチンの認可が遅れたり、皆に行き渡るまでに想定以上の時間がかかるとなると「(必要以上に)大きく下がる」可能性も。

こんな感じで全ては期待と失望とで動いており、実態とは無関係なのが株式市場ということになりますね。

結局株はいつが買いどきなのか

そこで株式の買い時ですが、ぼくとしては「上がったときは買わない(もしくは売る)、下がったときに買う」を鉄則として貫いています。

今回のS&P500種株価指数へのテスラ株に追加のように、好材料が出ると株価は一気に上がりますが、その後の上昇速度は鈍り、そして必ず利益確定の売りが出て一旦下がると考えています。

よって、上がっているときは追いかけず(ほとんどの人は株が上がり始めると”乗り遅れまいと”その株を買う)、一旦下がったときに買うのがいい、というのがぼくの考え方。

多くの人は株価が上がると「もっと上がる」と考えて買いに走り、株価が下がると「もっと下がる」と考えて売りに走って買わないということになりますが、その逆をゆかない限りは利益をあげることは難しそう(ただし株式市場はゼロサムゲームではなく、時価総額が拡大したり縮小したりするので、この限りでもない)。

ただしこれは想像するよりも遥かに勇気が必要な行為であり、よく「いつ株を買ったらいいか」と聞かれ、後日株価が暴落したときに「今買ったほうがいいですよ」と連絡すると、ほとんど(99%以上)の人が「いや、今は・・・」とためらってしまい、実際に株を購入しないようです(そして後に”あのとき買っとけば・・・”と後悔することになる)。

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参照:Bloomberg

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