| ここまで大掛かりな演出を行なう納車イベントもそうそうない |
さて、北米市場にて第一号とされるランボルギーニ・シアンFKP37が納車されることに。
その様子を動画にて公開したのはスーパーカー系ユーチューバーThe Stradman氏ですが、同氏は無一文のホームレスからユーチューバーとしてのし上がり、数々のスーパーカーを所有していて、最近だとブガッティ・ヴェイロンを購入したところ。
ただ、このランボルギーニ・シアンについては自身のクルマではなく、知人に納車された個体であるようですね。
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納車場所は現地ランボルギーニディーラー
この納車イベントが開催されたのは現地ランボルギーニディーラー。
北米のランボルギーニディーラーは日本や他の国とは異なり、「単独」ではなく、ブガッティやマクラーレン、アストンマーティン等と併売されることが多く、ブランドCIを考慮しなければ、そのほうがディーラーにとって「効率のいい」販売方法なのかもしれません。
なお、なぜ北米のみがこういった手法を採用しているのかは不明ですが、おそらくは「現地での伝統」そして「メーカーに対するディーラーの発言力が強い」ためなんじゃないかと考えています。
ランボルギーニ・シアンFKP37の納車風景を見てみよう
そしてここからはランボルギーニ・シアンFKP37の納車風景。
ディーラー前には、ラッピングされたケースがドドンと鎮座しています。
ケースには「TO TN From SANTA」というタグ。
なかなかに粋な演出ですね。
その後はランボルギーニ・ディーラーのスタッフによってベリベリとラッピングが剥がされてゆきます。
出てきた木箱を分解開始。
スーパーカーは木箱に入ってやってくることが多い?
なお、北米での納車風景を見るに、こういった木箱に入ってクルマが届くことが多いようです。
ランボルギーニの場合、いくつかの(高額な)モデルについてはイタリアから納車先まで航空便にて届けられるといいますが、その際にこういった箱の入っているのだと思われます。
日本の場合はそこから豊橋PDIセンターへと運ばれて整備を受けることになるため、そこで木箱に入っていたとしても、木箱が分解されて廃棄され、ディーラーには「車体のみ」の状態にて届けられるのかもしれません(そのあたり、一度どうなっているのか聞いてみようと思う)。
なお、以前にはブガッティ・ディーヴォが航空便にて木箱に入って届き、ディーラーに運び込まれて木箱から取り出される様子も公開されていますね。
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そしてシアンFKP37が完全露出!
ランボルギーニ・シアンFKP37をアンヴェール
そこでシアンFKP37にかけられたカバーを外しにかかります。
車体色はオレンジとブラック!
リアのサイドパネルには、ランボルギーニの創業年(1963年)を表した「63」の文字。
リアフードのセンターにはオレンジのラインが入ります。
ランボルギーニ・シアンFKP37はこんなクルマ
ランボルギーニ・シアンFKP37は「ランボルギーニ初」の市販ハイブリッドモデル、そして63台のみが製造されるハイパーカー。
ハイブリッドシステムの電源にはリチウムイオンバッテリーではなくスーパーキャパシタを用いていることが一つの特徴で、時速130km以下の速度域においてトランスミッションに組み込まれたモーターがガソリンエンジンをアシストするという構造を持っています。
これによって出力はランボルギーニとして初の800馬力超えを果たしてトータル出力は819馬力へ、そして0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は350km/hというスペックを誇ります。
価格は税抜で200万ユーロなので、邦貨換算だと2億5000万円以上、ということになりますね(今回動画にて紹介されているシアンFKP37は、オプションが大量に盛り込まれているために購入価格が3億4000万円にまで上昇している)。
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そのデザインはかなり「独特」ですが、これはランボルギーニの未来をイメージしたコンセプトカー、テルツォ・ミッレニオの要素を取り入れたため。
さらのシアンFKP37ではカウンタックに用いられたディティールを採用しており、まさに過去と現在、そして未来をつなぐクルマだと言えそうです。
ただし、このシアンのデザイン(とハイブリッドシステム)はシアン固有のものだとされ、アヴェンタドール後継モデルには影響を与えない(採用されない)とも。
ちなみに「シアン」は”雷光”等をあらわしており、ハイブリッドモデルらしいネーミングではあるものの、ランボルギーニの伝統でもある、闘牛由来の名を持たない、というのも特筆すべき点です。
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このシアンFKP37について、エクステリア同様にインテリアも「ブラックとオレンジ」で統一されていることがわかります。
ちなみにフロントトランクは「非常に」狭く、おそらくバッグは入らず、脱いだ上着がようやく入るのでは、というサイズですね。
なお、このシアンのボディカラーやアクセントについては「(ほかのランボルギーニ同様)ほぼ無限の」組み合わせがあるうえ、塗り分けできる部分が(パネルの構成上)多く、そのため多彩なコンビネーションが可能。
おそらくはそれら組み合わせによってどのようなイメージにも変化させることができるものと思われ、仕様を決めるだけでも長い時間を要しそうです。
ランボルギーニ・シアンFKP37が納車される風景を収めた動画はこちら
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参照:TheStradman