| さすがにブレーキペダルが折れるのはちょっと危ない |
さて、ときどき「変わった内容のリコール」が出されることがありますが、今回はメルセデスAMG GT53とGT63の「ホイールセンターキャップが飛んでいってしまう」という珍リコール(現在届けが出されているのはアメリカ市場において)。
このパーツはドイツの「Jordan Spritzgusstechnik GmbH」製で、運転中のストレスに耐えることが出来ず、なんの前触れもなしにスポーンと飛んでゆく、と報じられています。
該当期間中に製造されたメルセデスAMG GT 4ドアクーペの不良率は100%
対象となるのは2018年6月20日から2020年3月4日の間に製造されたメルセデスAMG GT534MaticとAMG GT634Maticだとされ、合計台数は1,142台。
これに該当するメルセデスAMG GT 4ドアクーペについて、その問題発生率は100%だと報じられており、しかしメルセデス・ベンツおよびサプライヤーは「すでにこの問題は解決済み」だとしています。
実際の対応が始まるのは2021年2月16日からだとされ、対応内容としては「対策済みのホイールセンターキャップに交換する」。
実際にいくつかの問題が(2019年末から)報告されていたものの、コロナウイルスの感染拡大によって調査が遅れ、そのためリコールの実施が遅くなってしまったようですが、「不良率100%」であれば、パーツの供給準備が整い次第、日本でもリコールが開始されるかもしれませんね。
なお、もしぼくが「自分のクルマのホイールセンターキャップが飛んでいった」のを発見したとしたら、走行中の負荷によって飛んでいったとは思い至らず、「盗まれた」と考えてしまいそうです。
アウディQ3は「ブレーキペダルが折れる」
そして同時期にアウディが(北米にて)届け出たのは「Q3のブレーキペダルが折れる」というもの。
2020年6月から8月にかけ、特定サプライヤーによって製造されたブレーキペダルが”容易に破損する”とのことですが、急ブレーキなどで強い力をかけると、ポキっといってしまうようですね(ちょうど靴の当たる”平面”部分が、溶接不十分のために外れてしまう)。
ただ、ブレーキペダルの「根っこ(というかシャフト)」の部分は残るので、そこを踏めばなんとかブレーキが効くようですが、緊急時に折れたり、そもそも根っこの部分を踏もうと気づかなければそのままクラッシュしてしまうことになりそうです。
対策としてはブレーキペダルをまるごと交換することになり、対応自体は2021年1月から開始される、とアナウンスされています。
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