| 影響するのは26台のアヴェンタドールSVJ/アヴェンタドールSVJロードスター |
ランボルギーニが(現在のところ)北米でのみ、一風変わったリコールを届け出。
これは2020年モデルのアヴェンタドールSVJ、そしてアヴェンタドールSVJロードスターのみが該当し、対象台数は26台。
米国の国土交通省に該当する機関、NHTSA(=National Highway Traffic Safety Administration)に届け出られた内容だと、「適切に訓練を受けていない作業員が、車内にてドアパネルの組み立てを行うと、インナードアハンドルとケーブルピンとを接続できず、ドアを内側から開けることができなくなる」というもの。
自動車の組み立てには様々な責任が伴う
なお、この「インナードアハンドルとケーブルピンとを接続しない状態のまま(接続した気になっているが接続できていない/接続し忘れ)」クルマに乗り込んでドアを閉めると、内側からドアを開けることができなくなり、事故の際も含めて様々な危険性が生じるとしていますが、単純に考えると「作業ミス」であってクルマのせいではないように思えます。※外側からはドアを開くことができる
ランボルギーニがこの問題を発見したのは組立ラインの最終段階においてであり(つまりイタリア本社の工場で、ということになる)、2019年12月~2020年1月に製造された車両が影響を受けると発表されているところを見るに、この期間に組立ラインに変更があったり、パーツに変更があったり、はたまた新しい(慣れていない)作業員が組み立てに携わったのかもしれません。※様々な情報を集約すると、新人が”やらかした”可能性が高そうだ
現在、ランボルギーニは組み立てプロセスを見直し、作業を行う人々に対しても周知徹底を行ったとしており、同じ問題が今後起こることはなさそうです。
なかなかのレアケースだと言えますが、作業員の指導教育、実際に組み立てられた車両の機能点検がいかに重要であるかがわかる案件でもあり、自動車メーカーは様々な責任を負っている、ということも再認識させられますね。
他にはこんな「レア」なリコールも
なお、過去にはいくつか「珍しい」リコールが他にもあり、たとえばフェラーリアメリカにて届け出たものが「フロントトランクを内側から開けることができない」というものも。
常識的に考えると、フロントトランク内に人が入ることは難しく、またありえないケースのように思われますが、そこはアメリカだけあって「誘拐犯が、子供をフロントトランクに入れた際に、子供が自力で脱出できない」ということで指導が入った、とも聞いています(その後、どういった改良がなされたのかは不明)。