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北米で最も売れているトヨタ車、RAV4が「発火の恐れあり」として調査対象に。バッテリー搭載方法/位置に問題の可能性、最大で190万台が影響

2021/03/02

トヨタ

| 自動車はどんな状況においても「確実性」が期待されている |

ロイターによると、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA=National Highway Traffic Safety Administration)がトヨタRAV4に発火の可能性があるとして調査を開始したとの報道。

対象となるのは2013年~2018年モデル(つまり先代RAV4なので、日本には入っていない)で、問題が発見された場合、「最大」だと1,862,103台が影響を受けるとされています。

不具合の内容としては、バッテリーのターミナルに問題があり、これがバッテリーを保持するフレームとショートして火災に至る(可能性がある)とのこと。

実際にトラブルが発生した個体も

なお、NHTSAでは実際に11件のトラブルを確認しているといい、不安なのは「イグニッションOFF」つまり駐車中や、走行していない状態においてもこの問題が起こりうることで、トラブルの約半数がこれに該当するという報告があるようです。

ただしすべてのRAV4にこの問題が発生しうるかどうかは現在調査が進められている途中だとされ、原因のいくつかは「バッテリーの取り付け不備」「(バッテリーを積む)フロントを破損し、修理した際の不備」だとも指摘されている模様。

もし原因が「取付不備」「修理の不備」であればトヨタに責任はないように思えるものの、「取り付けに間違いが起きない」「修理してもちゃんともとどおりの機能を保持する」ところまで責任を追求されるのが(命を乗せて走り、命を奪うだけの力がある)自動車という乗り物であり、自動車メーカーの社会的責任の重さを改めて思い知らされますね。

RAV4は北米で「もっとも売れているトヨタ」

なお、RAV4は北米市場において「もっとも売れているトヨタ」であり、台数が出ているぶん「トラブルの件数」も多くなりがちだとは思いますが、NHTSAでは「数もそうだが、発火する”率”も高い」と認識しており、今回の調査となった模様。

なお、今回トラブルが発生したRAV4のうち、いくつかはハイブリッドであり、そのなかのひとつの状況は「時速50マイルで走行中、エンジンチェックランプが点灯し、その後エンジンルームから白煙が上がった」というもの。

ハイブリッドシステムが直接関係しているというよりは、ハイブリッドシステムを積むために変更されたレイアウトに起因する可能性もあり、それらも含め、正しい判断を行うために「調査中」なのでしょうね。

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参照: National Highway Traffic Safety Administration, Reuters

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