
| ただし市場への投入は「数年先」となりそうだ |
この記事の要約
- 「MR2」後継が正式始動: Gazoo Racingがミッドシップスポーツの開発を公式に認め、プロトタイプのテスト走行も開始
- 新開発2.0Lターボ搭載: 内燃機関にこだわり、既存のエンジンを凌駕する「高出力・小型化・低燃費」を両立した新エンジンを採用
- 発売は2020年代後半: 現在は4段階ある工程の第1段階。全輪駆動(AWD)の可能性も示唆されており、究極のハンドリングマシンを目指す
かつて世界中を熱狂させたトヨタのミッドシップ・2シーター「MR2」。2007年の生産終了から長い沈黙を破り、ついに後継モデルの開発が公式に動き出したことが明らかに。
「東京オートサロンでの「ミドシップ2シーター」に関するティーザーキャンペーンにつき、「実は軽トラック(ダイハツ・ハイゼット)だった」という騒動でファンを落胆させたトヨタではありますが、今回は“本物”のスポーツカーに関する言及がなされており、Gazoo Racing(GR)のプレジデント、高橋智也氏が明かした情報を確認してみましょう。
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なぜ今、トヨタは「ミッドシップ」に挑むのか?
トヨタは現在、GRスープラ、GR86、GRカローラ、GRヤリスといった「運転を楽しめるクルマ」のラインナップを拡充しています。
しかし、そのパズルの最後のピースとして欠けていたのが、エンジンを車体中央に配置する「ミッドシップ」レイアウト。
高橋社長によると、今回のプロジェクトの鍵を握るのは、豊田章男会長(モリゾウ氏)の「内燃機関(エンジン)を守り続ける」という強い決意であり、BEV(電気自動車)シフトが進む中、あえて究極のガソリンエンジン車を世に送り出すことでスポーツカー文化の継承を狙っている、とされています。
車種概要・スペック・革新的な技術
今回の新型車において最も注目すべきは、トヨタが総力を挙げて開発した「新開発2.0リットル直列4気筒ターボエンジン」の存在です。
新型スポーツカー(MR2後継)の予想スペック
| 項目 | 詳細・特徴 |
| エンジン | 新開発 2.0L 直列4気筒ターボ |
| 駆動方式 | ミッドシップ(MR)または全輪駆動(AWD)の可能性 |
| エンジン配置 | 縦置き・横置き両対応の極めて柔軟な設計 |
| 出力特性 | 現行2.4Lターボを凌駕するパワーと環境性能を両立 |
| サイズ感 | 現行エンジンより体積・全高ともに約10%小型化 |
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新エンジンの「凄さ」とは?
この新エンジンはフロント・ミッド・リアのどこにでも搭載できる驚異の汎用性を備えており・・・。
- コンパクト設計: エンジン全高を抑えることで「低いボンネットと低重心」をさらに突き詰めることが可能となり、前面投影面積の最小化にも貢献
- 脱炭素への対応: 厳しい排出ガス規制をクリアしつつ、将来的にはハイブリッド技術との組み合わせ(電動化)も視野に入れた設計となっている
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競合比較と市場での位置付け
新型MR2(仮称)が登場する2020年代後半、市場にはどのようなライバルが存在するのかを考えてみるとおおよそ以下の通りとなりそうですが(スーパーカーを除くとミドシップスポーツという選択肢は非常に少ない)、実質的に「スーパーカーではないミドシップ4WD」は競合が存在しないのかもしれません。
- ポルシェ 718 ケイマン(EV化): 次期型がBEVになるとされるケイマンに対し、トヨタは「純エンジン(またはハイブリッド)」で勝負を挑みます。軽量さと官能的なエンジンサウンドは、大きな差別化要因となるでしょう。
- ロータス・エミーラ: 同じくミッドシップのピュアスポーツですが、トヨタは量産メーカーとしての信頼性と、より幅広い価格帯での展開が期待されます。
しかし最も気になるのはやはりその「価格」であり、どれくらいの価格に収まるのかが成否を分けることは間違いなさそうですね。
参考までに、当初はGRヤリスの1.6L 3気筒エンジンの流用も検討されたものの、高橋社長は「それでは不十分だ」と判断したようで、つまり新型MR2はGRヤリス以上のパフォーマンスを持つ「格上のスポーツカー」として開発されていることを意味します(でないとトヨタとしも新規投入する意味がない)。※GRの序列としてはGR GT→GRスープラ→GR「MR2」→GRカローラ→GRヤリスとなるのかもしれない
結論:ファンが待ち望んだ「本物のスポーツカー」
新型ミッドシップスポーツの発売は、2020年代後半から2030年代初頭になると予想され、「まだ数年先か」と感じるかもしれませんが、トヨタが「テスト走行を開始している」と明言したことは、プロジェクトが確実に進んでいる証拠でもあり、喜ぶべき「間違いのない事実」。
ハイブリッドが「ほぼ必須」となる時代背景の中でも、エンジン車としての魂を捨てないトヨタ。
かつてのMR2がそうであったように、再び世界を驚かせる「手頃で刺激的なミッドシップ」の誕生を、期待して待ちたいと思います。
トヨタは他にも、レクサスLFAの後継とされるモデルや、GR GT、さらにはミッドシップのGRヤリス・コンセプトなど、複数のエキサイティングなプロジェクトを並行させており(セリカのウワサも存在する)、これらとの技術共有によって新型MR2が「スーパーカー並みの性能」を手にする可能性も否定できないのかもしれません。
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