テスラの2021年第2四半期は「過去最高」の販売台数を更新！一方、納車が開始されたばかりのモデルSプレッドが炎上、そして「品質に問題あり」との指摘も

｜　ただし販売のほとんどがモデル3とモデルYに集中し、この状況の判断は二極化しそうだ　｜

このままサイバートラック、ベイビー・テスラの発売まで勢いを保てればいいが

さて、「売れてない」とも「売れている」とも言われていたテスラ。

今回2021年第2四半期の販売台数が公表されており、モデルY、モデル3、モデルS、モデルXを合わせた全世界での販売台数は予想を超える201,250台（目標値は約19万3,000台から20万台）。

なお、これまでの最高記録は2021年第1四半期に記録した184,800台だったので、再び納車台数の歴代記録を更新したということになります。

Congrats Tesla Team on over 200,000 car built & delivered in Q2, despite many challenges!!

— Elon Musk (@elonmusk) July 2, 2021

モデルごとの販売・生産はこうなっている

車種を個別に見てみると、モデル3/モデルYが199,360台なので販売「ほとんど」を占めていることがわかり、一方でモデルSとモデルYの合計は1,890台（フェイスリフトのため、一時デリバリーがストップしていたという影響が大きそうだ）。

そして販売ではなく「生産」に目を移すと、2021年第2四半期の全テスラ車の生産台数の合計が206,421台となっています。その内訳を見ると、モデル3/Yがそのうち204,081台を占め、モデルS/Xは2,340台。

これを見るに、やはり消費者の価格志向はかなり強いと考えてよく、「270万円」で販売されるという新型車が導入されれば、一気に販売が拡大するのかもしれません。

一方では最新モデルの「火災」も

ただ、いい話もあればそうでない話があるのがテスラの常で、今回は納車がはじまったばかりのモデルSプレッドが炎上したという報道も。

これはペンシルバニア州ハバーフォードにて発生したもので、ドライバーは運転中に車の後部から煙が出ているのに気付き、ドアを開けてロックを解除しようとしたもののロックが誤作動しているように見えたため「強引に」脱出した模様。

なお、その後モデルSは勝手に動き出したそうですが、無事に鎮火され、念のため一晩様子を見たものの再炎上はなく、現在第三者機関にて調査を行っていると報じられています。

米国道路交通安全委員会の広報担当者は「データや調査によって欠陥や安全性に関わる固有のリスクが存在することが明らかになった場合、NHTSAは国民を守るために適切な行動をとる」と述べており（つまりリコールの指示）、しかし現在テスラは問いかけに対して「無視している」ようですね。

Our firm & @AthleteDefender represent an exec who purchased new Tesla Plaid Model S, which was 1/250 shipped. On Tuesday it spontaneously combusted. Our client was trapped & could have died. We tried reaching out to Tesla & have been ignored so far. This is car after escape. pic.twitter.com/wXyJXbWggJ

— Ben Meiselas (@meiselasb) July 1, 2021

テスラ・モデルSプレッドは品質に問題がある？

なお、テスラ・モデルSプレッドは現在テスラのフラッグシップであり、それなりの品質を備えている「べき」。

そこでいつものようにディティーリングショップが新しく入庫したモデルSプレッドの塗装や品質を確認したところ、やはりパネルのギャップや塗装には問題が残されているようで、「絶望的」ではないものの改善点も多いようですね。

ただ、ぼくの個人的意見だと、「アメ車どうしの比較だと、テスラの品質はとくに問題はない」、しかし「ドイツ車や日本車との比較だと、明らかに品質が劣る」と考えています。

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参照：Chicago Auto Pros