| まさかのフェラーリ296GTBとのランデブー |
ボディカラーがホワイトということもあり、SF感がけっこう強い
さて、ロンドンのフェラーリ正規ディーラーに812コンペティツォーネと296GTBアセット・フィオラノが降臨する様子を捉えた動画が登場。
動画では812コンペティツォーネをトレーラーから降ろし、低速にて走行しているシーン、そして296GTBが走行するシーンが収められており、現時点では812コンペティツィオーネのエンジンサウンドを聞くことができる非常に貴重な動画となっています。
-
フェラーリが新型限定モデル「812コンペティツォーネ」、さらにオープン版の「812コンペティツォーネA」発表!フェラーリV12史上最強の830馬力
| まさか限定モデルが2台同時に発表されるとは思わなかった | さて、フェラーリが予告通り812スーパーファストをベースとした限定モデル「812コンペティツォーネ(999台限定)」、そしてそのオープン ...
続きを見る
ボディカラーはビアンコ・イタリア
この812コンペティツォーネは「V12自然吸気エンジンのみで走行する」フェラーリとしては最後となる可能性が高く、デリバリー開始前から熱い注目を集めるモデル。
納車開始は2022年第1四半期以降だとされるので、まだまだ半年以上先にならないと顧客向けのクルマが路上を走ることはないということですね。
搭載されるエンジンは6.5リッターV12、出力は830馬力。
乾燥重量は812スーパーファストの1,525kgに比較して1,487kgへ軽量化され、0-100km/h加速は実に2.85秒、さらに0−200km/hまでを7.5秒で駆け抜け、最高速度は340km/h。
ボンネット上には「横一文字」に走るバーが装着され、これは放熱効果を高めるだけではなく、車体をワイドに、そしてボンネットを短く見せる効果がある、とアナウンスされています。
そしてリアが「全閉」となるのも812コンペティツォーネの特徴のひとつ。
オフィシャルフォトではわかりにくかったのですが、リアフード上の黒いパーツはかなり大きな「フィン」。
スリットがどこかに入っているかとも思ったものの、スリットはなく完全にフードは閉じているようですね。
そしてテールランプはおそらく812スーパーファストと同じように見え、その上に最近のフェラーリが好んで採用する「上下を直線状にスライスした」形状に見せるべくデザインされたカウルが乗っています。
テールランプとウインカーが点灯するとこう。
こちらはウワサの「スクエア」テールパイプ。
フロントに目を移すと、アンダー左右がかなり張り出していることがわかります。
488ピスタで採用されたダクト形状を持つフロントスカートを採用していますが、ここまで張り出していると「ヒット注意」ですね。
そしてバンパー中央部のダクトはかなり入り組んだ構造を持っていて、ダクトそのものが「フロート」しているようにも。
そしてサイドにもフロート構造が見られ、リアディフューザー、テールランプ周辺なども同様に「隙間」を意図的に演出する手法が採用されています。
加えて、フロントスカート、フロントフェンダー後部、リアバンパー左右、リアバンパー内、そしてリアフードなどに「3」をモチーフにしたフィンが反復されているのも一つの特徴(この「3」というのは、フェラーリの過去のレーシングカーに用いられていた3本スリットをイメージしているのだと思う)。
以前のフェラーリはここまでデザインコンシャスではなかったように思いますが(ピニンファリーナ時代はよりシンプルさを好んでいたように思う)、デザインがインハウスに変更されてからは、こういった「特定デザインを強調」という傾向が強くなったように思います。※ぼくは今のフェラーリのデザインのほうが好きだ
ちなみにホイールに装着されているのは輸送時の保護カバー(はじめて見た)。
そしてこちらはフェラーリ812コンペティツォーネのインテリア。
カーボンファイバーとアルカンターラが使用されるスパルタンなデザインですが、ボディカラー同色のアクセントが入るなど、「オシャレさも忘れない」のが最近のフェラーリ。
なんとフェラーリ296GTBも登場
そして動画の後半に登場するのが296GTBアセット・フィオラノ・パッケージ。
こちらはよくメディアに登場するカラーリングですね。
リアフェンダーは相当にモッコリしていて、モチーフとなった250LMのリアフェンダーをさらに協調しているようにも。
なお、これはリバースランプが光っている状態です。
超珍しい、812コンペティツォーネと296GTBとが並ぶ図。
動画にはランボルギーニ・レヴェントンも登場し、さすがはロンドンといった感じです(ナンバーを見るに、販売用車両なのかも)。
-
ランボルギーニ・ミュージアムより、「レヴェントン」を紹介。戦闘機と同じ塗料を使用
さて、訪問してきたランボルギーニ・ミュージアム(ムゼオ・ランボルギーニ)に展示されていた「レヴェントン」。 これは2007年のフランクフルト・モーターショーで発表された限定車で、生産は20台のみ(ここ ...
続きを見る
ロンドンにて、フェラーリ812コンペティツォーネ、296GTB、はてはランボルギーニ・レヴェントンまで登場する動画はこちら
合わせて読みたい、関連投稿
-
【動画】元フェラーリのデザイナーがフェラーリ296GTBを斬る!「素晴らしいデザインだが、自分ならこうする」。よりフェラーリらしい修正デザインを公開
| フェラーリ296GTBのデザインは賛否両論あるようだ | とくにヘッドライトについては議論の対象となっている さて、デザイン的評価が分かれる新型フェラーリ「296GTB(ぼくは肯定的)」。一部の人 ...
続きを見る
-
フェラーリ812コンペティツォーネのコンフィギュレーター公開!ボクが選ぶのはイングリッド・バーグマンのために調合された「グリージョ・イングリッド」
| フェラーリ812コンペティツォーネはサーキット志向ということもあって通常モデルよりも選択肢が少ない | さて、フェラーリが早速812コンペティツォーネのカーコンフィギュレーターを公開。812スーパ ...
続きを見る
-
【動画】さっそくフェラーリ812コンペティツィーネがサーキットを走る!エンジンにはF1由来の技術を採用、内部にエアインテークを持つ「エアロキャリパー」も初搭載
| いつものことではあるが、フェラーリは総合的にそのクルマの性能を向上させてくる | さて、フェラーリの最新限定モデル「812コンペティツォーネ」は830馬力という「フェラーリのV12ロードカー史上最 ...
続きを見る
参照:TheTFJJ