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アウディが新型RS3を発表!フロントは「ほぼグリル」な攻撃的デザイン、オプション装着で最高速は290km/hというクラス最速スペックが与えられることに

2021/07/20

アウディRS3

| その代わり新型RS3の価格は欧州で775万円〜と安くはない |

グロスブラックの他、マットシルバーやカーボンアクセントも選択可能

アウディが「RSモデルのエントリー版」、RS3を発表。

そしてエントリーモデルといえどRSモデルのアイコンのひとつでもある直列5気筒エンジンを備え、さらにはワイドフェンダー+クワトロ(4WD)という1980年代から続く手法にて武装しています。

今回発表されたのはRS3スポーツバック(ハッチバック)、そしてRS3セダンという2つのバリエーションですが、市場によって「いずれかひとつ」もしくは「両方」の投入となるようですね。

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RS3はよりアグレッシブに

なお、ベースとなるA3そのものはシャープなスタイルを持っていますが、このRS3はさらにシャープに、さらにアグレッシブに。

グロスブラックのグリル、そしてグリルと一体化したフレームによって「まるでフロント全体がグリルで覆われているかのような」表情を作り出していますが、このグリルのメッシュはかなり粗く、これがまたいっそうRS3の獰猛さを際立たせているように思います。

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ヘッドライトにはマトリクスLEDが採用され、コーナーにはチェッカーパターンをモチーフにした発光グラフィックも。

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搭載されるエンジンは2.5リッター直列5気筒ターボ、出力は394馬力(米国仕様のみ401馬力)、トランスミッションは7速デュアルクラッチ。

ドライブモードにはドリフト可能な「RSトルク・リア」、そしてサーキットへのアタックに最適なRSパフォーマンスモードも用意され、これはパワー配分バランスを調整し、オーバーステアやアンダーステアをほぼ解消するという、逆に「ドリフトさせない」モードなのだそう。

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これを可能とするのはアクティブデフ「RSトルクスプリッター」で、左右どちらかの車輪に「100%」のトルクを振り分けることもでき、これによってクルマを”無理やり曲げる”ことが可能となっています。

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足回りの強化も抜かり無く、スポーツサスペンションが標準装備となり、オプションでは道路状況やドライバーの要求、ドライブモードの設定に応じて、アクティブダンパーが連続的に調整されるアダプティブサスペンションも用意されています。

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ちなみに従来のRS3に比較するとキャンバー角が増加しており、コーナーでのグリップが増しているほか、A3に比べて地上高が1インチ(25mm)低く重心が低いため、ステアリング操作に対する応答性が向上している、とのこと。

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さらには標準のA3と従来型RS3に比べて、ベアリング、サブフレーム、フロントダブルウィッシュボーンサスペンションのスタビライザーが強化され、横方向からの応力を吸収するためリアホイールキャリアが強化されており、状況に応じてレスポンスが変化する可変レシオステアリングも採用されることに。

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標準装備のブレーキはスチール製ブレーキローター+6ピストンのフロントキャリパーという構成ですが、驚くべきことにオプションではカーボンセラミックブレーキが用意されており、しかしこれはコストを節約するためか「フロントのみ(リアはスチール製ディスクのまま)」。

なお、新型アウディRSの最高速では標準だと時速250キロ、オプションのパフォーマンスパッケージを装着すると280キロ、そしてカーボンセラミックディスクブレーキを装着すると290キロにまで向上し、アウディによれば「クラス最速」になるとのこと。

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参考までにRS3「セダン」のみ、フロントスプリッター、リアディフューザー、バンパー、サイドスカートをマットシルバーに変更できる「アル・オプティック」パッケージが用意され、RS3スポーツバック、RS3セダンともにカーボンファイバートリムパッケージを選択することが可能です。

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新型アウディRS3のインテリアはこうなっている

新型アウディRS3のインテリアには12.3インチのアウディバーチャルコックピット、MIB3を搭載した10.1インチのインフォテイメントディスプレイが標準装備。

さらに、ヘッドアップディスプレイやカーボンファイバートリム、タコメーターにはバーグラフモード「RS Runway」が採用されるなど(回転数を確認しなくても視覚的にシフトチェンジのタイミングがわかる)、「RSらしい」仕様となっています。

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シートにはRSモデル特有のハニカムシートキルティングが用いられ、さらにレッド、ブラック、グリーンのコントラストステッチを選ぶことができ、シートコーナー、ダッシュ、ドアパネル等にレッドまたはグリーンのアクセントを加えたインテリアデザインパックも設定されるようですね。

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新型アウディRS3は欧州だと8月からデリバリーが開始され、価格はRS3スポーツバックが6万ユーロ(約775万円)、RS3セダンが6万2,000ユーロ(約800万円)。

RS3もかなり高くなったなという印象ですが、日本だと新型S3スポーツバックが642万円〜、S3セダンが661万円〜という設定となっていて、全般的にハイパフォーマンスモデルの価格が上がっていることもわかります(そのため、自動車メーカーにとって、こういったハイパフォーマンスモデルは稼ぎ頭になっているという)。

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参照:Audi

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