| オーナーは保険金詐欺にて1年間、連邦刑務所に収監されている |
塩湖に落ちただけにぼぼすべてのパーツを交換せねばならない
さて、ある意味では世界で最も有名な、そして世界で最も安価だったブガッティ・ヴェイロンの「現在」が明らかに。
これはVinWikiが調査の結果つきとめたものですが、VinWikiは車台番号をもとにその車両の所在を探し出すことに長けており、これまでにも何台もの「行方のわからなかった」車両を発見することに成功しています。
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なぜこのヴェイロンは「有名」に?
そして今回VinWikiが探しだしたのは「あの」ブガッティ・ヴェイロン。
このヴェイロンは2009年に「湖にドボン」したことで知られており、しかもその瞬間が動画にて出回ったことで一気に有名に。
そして「なぜ」そうなったのかということですが、当時このヴェイロンのオーナーだったアンディ・ハウスによると「超低空飛行してきたペリカンを避けようとしたら運転を誤って湖に落ちてしまった(携帯電話の着信があり、それを取ろうとして湖に落ちたという話もあった)」。
ただしこの証言は「虚偽」であることが後に立証され、アンディ・ハウスが故意に湖へとブガッティ・ヴェイロンを落とし、保険金をだまし取ったことが明らかになっています。
実際にアンディ・ハウスは詐欺罪にて(2015年になって)連邦刑務所へと1年と1日収監されることになっていますが、問題はこのブガッティ・ヴェイロンの「その後」。
このブガッティ・ヴェイロンは2019年に30万ドル(3300万円くらいなので、かなり安い)にて市場へと売り出されることになり、VinWikiによると、このブガッティ・ヴェイロンを購入したのはネバダ州のショップ、ロイヤルティ・エキゾティック・カーズにて働くヒューストン・コスタなる人物であることを突き止めています。
なお、このロイヤルティ・エキゾティック・カーズはヴェイロンのオイル交換の様子をアップしたり・・・。
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ヴェイロンの後輪駆動化を行ったことでも知られますが、これらは2018年の話なので、水没したヴェイロンを購入する前の話でもありますね。
ただ、ロイヤルティ・エキゾティック・カーズはこういった感じでヴェイロンに「強く」、よって修理できる確信があってこのヴェイロンを購入したと考えて良さそうです。
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その後みごとヴェイロンは復活
果たしてロイヤルティ・エキゾティック・カーズ、そしてヒューストン・コスタ氏のもとでヴェイロンが蘇ることになりますが、ここでは同氏のヴェイロンに関する知識、そしてパーツのストックが大いに役に立ったことは想像に難くなく、現在修理は進行中。
すでに4400万円をかけてボディを修復してパープルに塗り替えたこと、2700万円をかけてブガッティからワイヤーハーネス含む純正パーツを取り寄せたことが明かされていますが(落ちた湖が塩湖だったので、使用できる電装系はほぼないと思われる)、まだまだブルメスター・サウンドシステム(1000万円以上かかるらしい・・・)など修理が必要なユニットが多々ある、とのこと。
おそらくはそう遠くない未来に復活した姿が公開されることになるものと思われ、しかしロイヤルティ・エキゾティック・カーズだけに「そのまんま」ではなく、なんらかのあっと驚くカスタムが施されているんじゃないかと思います。
「湖にドボン」したブガッティ・ヴェイロンの近況報告動画はこちら
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参照:VINwiki