超ロング！一旦は中東のオーナーへ（5台一度に）納車されたベントレー・ミュルザンヌ・グランドリムジン。何故か未登録・未使用にてベントレー自らが再度販売することに

｜　通常のミュルザンヌから1メートル延長されて全長は6.5メートルへ　｜

なお、ベントレーに戻った理由、そして販売価格は明かされていない

さて、ベントレーが公式に「特定の5台の車の買い手を募集している」というプレスリリースを発行。

極めて珍しい例だと認識していますが、どうやらこれにはややこしい経緯があるようです。

ざっとその「経緯」について触れておくと、ベントレーは超富裕層向けにベントレーのトップモデルである「ミュルザンヌ」のリムジン、「ベントレー・ミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナー」を発表。

ただしなぜか登録がなされず

そしてアラブ首長国連邦の富豪がこのベントレー・ミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナーを一度に5台注文することに（あっちの人の注文の仕方はスゴいな・・・）。

そしてベントレーはこのミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナーをいったんそのオーナーへと納車したものの、なぜか買い主はこれらを登録も使用もしておらず、そこで現地のベントレー法人、ベントレー・エミレーツがこの5台を引き取り、今回新たな買い主を探しているようですね。

もちろんこのミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナーはベントレーのパーソナリゼーション部門「マリナー」がハンドメイドにて製作したもので、全長はなんと1メートル延長され6,575ミリへ。

これにあわせてルーフが高くなっており、後席のヘッドルームが79ミリ広くなっているそうです。

5台それぞれの仕様は異なる

これら5台はそれぞれ仕様が異なるといい、まず画像の一台はシルバーフロストにモロッカンブルー、そしてインテリアはバーウォールナットウッドパネルトリムにインペリアルブルーとリネン。

折りたたみ式のウッドテーブルに加え、英国時間、現地時間、外気温を表示するハンドメイドの計器が取り付けられています。

そのほか、画像は公開されていないものの「ブラッククリスタル＆ダムソン外装、キャビンはダムソンレザーにダークステインド・バーウォールナットトリム」、「キャンディレッドにオニキス外装、内装はホットスパー＋キャメル、オリーブアッシュトリム」、「ライトガゼルにルビノレッド外装、内装はファイヤーグロウにバーウォールナット」「ブラックサファイア外装に、インペリアルブルーとキャメル＋ダークステインド・バーウォールナット」という仕様の合計5台。

これら5台の仕様を決めるだけでもかなりの時間を要したことは想像に難くなく、かつ一度は代金を支払って入手したにもかかわらず「そのまま」にしていたというのもちょっと不思議。

ただ、中東のオーナーだけに、「ほかに乗るべきクルマが数百台規模でガレージにあり、このクルマの存在をすっかり忘れてた」という、常人離れした事情があったのかもしれません。

ベントレー・ミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナーのインテリアはこうなっている

インテリアに目を移してみるとと、この大きさにもかかわらずリアシートは「4つのみ」、そしてそれらは2つづつ向かい合う形を取っており、ミーティングやパーティーの開催も可能。

もちろんドリンクキャビネット、ボトルチラー、クリスタル製のシャンパンフルートやタンブラーなど、豪華な装備・アイテムも揃います。

なお、エアコンは並んだシート2つごとに温度を設定できる模様。

そのほか、運転席と後部座席との間にはエレクトロクロミックガラスの仕切りがあり、これは電気的にガラスの透明度を変更できるもので、スイッチひとつでガラスを透明にしたり不透明にしたりという変更ができます。

加えて、運転席と後席とで通信が可能なインカムも装備されるようですね。

なお、これら5台のベントレー・ミュルザンヌ・グランドリムジン・バイ・マリナーの価格は非公開ですが、軽く「億」を超えているものと思われます。

合わせて読みたい、関連投稿

参照：bentley