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ポルシェが珍しく「(986世代の)ボクスターとケイマン」にリコール届け出。足回りのパーツが経年劣化で破損する模様。再現率は6.5%と低くない

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ポルシェが珍しく「(986世代の)ボクスターとケイマン」にリコール届け出。足回りのパーツが経年劣化で破損する模様。再現率は6.5%と低くない

| ポルシェはもともとリコールが少なく、スポーツモデルはさらにリコールが少ないことで知られるが |

現時点での調査における破損率は比較的高く、経年劣化で今後増加する可能性も

さて、ポルシェが米国にて「ボクスターとケイマン(合計4934台)」にリコール発表。

NHTSA(=national highway traffic safety administration. / 米国運輸省道路交通安全局)に届け出られた内容によると、「製造上の不具合により、リアアクスルキャリアのサイドセクションが仕様を満たしていない」というもので、具体的には、「材料分析の結果、鋳造部品に含まれるストロンチウムの割合が規定の閾値を超えたため、材料特性が劣化する可能性がある」のだそう。

この原因によって、該当部品は時間の経過とともにひび割れや破損を起こす可能性があり、その結果、車両の制御が効かなくなり事故の可能性が高まるとしていますが、ポルシェによると、予兆として「後部からガタガタとした音が聞こえることがある」とコメントしています。

対象となるボクスター/ケイマンは「986世代」

今回発表された内容によると、このリコールの対象となるのは以下の通りで、年式からすると「986世代」ということになりそうです。

リコール対象のボクスター/ケイマン

  • 2012年9月1日から2014年7月31日までに製造された2013-2015年型ボクスター
  • 2012年9月5日から2014年7月31日までに製造された2013-2014年型ボクスターS
  • 2013年1月18日から2014年7月31日までに製造された2014-2015年型ケイマン
  • 2012年12月17日から2014年7月30日までに製造された2014-2015年型ケイマンS
  • 2014年5月26日から2014年7月29日までに製造された2015年型ケイマンGTS
  • 2014年5月19日から2014年7月29日までに製造された2015年型ボクスターGTS
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実際に亀裂の入ったパーツも発見される

ポルシェによると、2020年3月にこの問題の調査を開始し、実地調査の結果、分析した153個の部品のうち10個に亀裂が発生していることを発見したといい、比率としては「けして低くない」部類。

かつ、経年劣化にて今後さらに問題発生の確立が高まるものと思われ、おそらくは日本でも追ってリコールが出されるものと思われます。

なお、リコールの対象となるリアアクスルのキャリアサイド部は、正しい仕様で製造された新しいキャリアサイド部と交換することになり、北米の販売店に対しては9月15日に、オーナーに対しては11月1日にリコールを通知する、とのこと。

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もともとボクスター、ケイマンはリコールが少ないモデルだが

ちなみにポルシェ自体はさほどリコールが多くない自動車メーカーであり、かつリコールの内容が軽微なこと、リコールに対する調査(原因究明)や対応に優れるという評価を受けている模様。

ただ、ここ最近はリコール件数が増加しているようにも思われ、しかしながら記録を拾ってみると、リコール届け出が多いのは「マカン、カイエン、パナメーラ」といったモデルで、スポーツモデルである「911、ボクスター、ケイマン」は実際にはリコールが少ないようです。

これらの差は「フォルクスワーゲングループのほかのクルマとプラットフォームやコンポーネント、パーツを共有しているか」「イチからポルシェが設計されたクルマであるか」ということになりますが、ほかブランドとの共有部分が多いマカン、カイエン、パナメーラのリコールが多いところを見るに、「他社が開発したものを自社向けに転用する」のはかなり困難な作業であり、想定外のことが起こりうるのだとも考えられます。

たしかに、他社が設計した部品を自社の製品に組み込むのと、仮に他社(サプライヤー)が部品を製造するにしても、自社が設計した部品を自社の製品に組み込むのとでは「全然事情が違う」のかもしれません。

今回のボクスター/ケイマンについては、ほかブランドの設計した車体やパーツを流用したわけではなく、しかしそれでも比較的重大な内容のリコールという「ポルシェにしては珍しい」案件となりそうですね。

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