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これからの中国市場では「超高級ミニバン」が熱い?ビュイックも「GL8 フラッグシップコンセプト」を発表し高級ミニバン市場へ参入

2021/11/21

これからの中国市場では「超高級ミニバン」が熱い?ビュイックも「GL8 フラッグシップコンセプト」を発表しミニバン市場へ参入

| これからの自動車メーカーは中国の独特すぎる嗜好にアジャストしてゆく必要がありそうだ |

国や地域によってそれぞれの特色があって面白い

さて、広州モーターショーにおいて、中国の東風汽車有限公司より超高級ミニバン「ドリーマー」が発表されましたが、今回同じく広州モーターショーにてビュイックが「GL8フラッグシップコンセプト」を公開。

現段階では文字通りのコンセプトカーにしかすぎないものの、実際にビュイックはこのコンセプトカーを市販する意向を見せており、今後中国では高級ミニバン市場が加熱することになるのかもしれません。

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ラグジュアリーで未来的

このGL8フラッグシップ・コンセプト最大の特徴は「ラグジュアリーで未来的」ということになりますが、このコンセプトカーは、没入感を得られる感覚的な体験と先進的なテクノロジーを組み合わせ、「つながっていて、静かで、クリーンで、インテリジェントな旅行空間」の実現を目指している、とのこと。

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GL8フラッグシップの外観は、既存モデルからインスピレーションを得て、マルチトーンペイントとシャープなデザイン要素を加え、ビュイックのデザインを未来へと誘導することを目的としているといい、つまりビュイックの「今後」はこうなると考えていいのかもしれません。

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G複雑な形状をした大型のヘッドライトをフロントに配し、イルミネーションを施したグリルと組み合わせることで他のミニバンとは一線を画すデザインとなっていますが、テールランプも同様にカスケード状となっており、独特の雰囲気を醸し出しています(ミニバンのテールランプのデザインは非常に難しく、各社とも苦慮しているようだ)。

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現時点ではパワートレーン含む詳細については公表されていないものの、「未来」を示すということを考えるに、PHEVもしくはピュアエレクトリックカーとなりそうですね。

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そのインテリアはさらに豪華だった

そしてこのビュイックGL8フラッグシップ・コンセプト最大の魅力はインテリアにあるようで、その室内は「ラウンジ風」。

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助手席はくるっと後方に向けて回転するようですが、運転席までは回転せず、となると完全自動運転ではなさそうです。

ちなみにこれらのシートはビュイックが「ゼログラビティ・サスペンション」と呼ぶ機構が内蔵されており、その名称から推測するに魔法のじゅうたんのような座り心地なのかもしれません。

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コクピットに装備されるデバイスは「ミニマム」で、物理スイッチがほとんど見られないデザインです(ステアリングホイールなどは格納式ではなく、やはり完全自動運転ではないようだ)。

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ステアリングホイールは異型、そしてセンターやスポーク部には液晶パネルが埋め込まれます。

メーターとインフォテイメントシステムは連結され、カーブグラスにて構成されることになり、このインフォテイメントシステムは機能のほとんどを「ボイスコントロール」で操作できる、とのこと。

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ルーフのほとんどはガラスにて構成されており、これは多くのコンセプトカー同様ではあるものの、どこまで(市販モデルで)実現できるのかには注目したいところですね。

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カラーそのものはエクステリアと同じくマルチトーンのカラースキームを反映しており、深いブルーにリッチなホワイトとサンドベージュのカラーが使用され、まさに「ラグジュアリー」。

そのほかの特徴としては「アクティブ・ノイズ・キャンセレーション」を備え、周囲のノイズとは逆位相のサウンドを発することで室内の静寂さを確保し、新しく採用されるV2Xテクノロジーは他の車両や道路状況、天候などの情報をリアルタイムに集積し、ドライバーに多くの情報を提供することを目的としている、と紹介されています。

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現在中国でもっとも売れているのはセダン、そして次にSUVだと言われ、逆に人気がないのがスポーツカーやハッチバック。

要はゆとりあるクルマやラグジュアリーなクルマの支持が厚いと考えてよく、となると「大きくて快適」なミニバン、そしてそこに豪華さをプラスした「高級ミニバン」は潜在的に受け入れられる可能性が非常に高いと考えて良さそう。

これまでの中国における自動車市場は「外資系」が引っ張ってきたということになりますが、現在は力をつけた現地メーカーが「現地の嗜好に合った」クルマを多くリリースしており、今後は外資系自動車メーカーが「現地自動車メーカーが作り上げた」トレンドに追随するという構図となるのかもしれません。

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