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来年でBMW M社は50周年!2022年に販売されるMモデル、Mスポーツパッケージ装着車には1年限りのスペシャルエンブレムが選択可能に。一部車種ではヘリテージカラーの設定も

2021/11/25

来年でBMW M社は50周年!2022年に販売されるMモデル、Mスポーツパッケージ装着車には1年限りのスペシャルエンブレムが選択可能に。一部車種ではヘリテージカラーの設定も

| 2022年はBMW、そしてBMW Mにとって忙しい年になりそうだ |

BMWの100周年記念のときみたいに「え?」となったりすることはなさそうだ

さて、BMW M社は2022年5月24日に創立50周年を迎るそうですが、これを記念しBMW M社は「2022年に発売されるMモデルとMスポーツ・パッケージに装着される特別なエンブレム、そしてヘリテージカラー」を発表。

この特別仕様エンブレムは、BMWモータースポーツのクラシックなロゴからインスピレーションを得たといい、1972年のMブランド設立以来、Mブランド独特の「白地に青、紺、赤」の半円を用い、従来のBMWロゴ(プロペラマーク)を小さくしたもの。

このエンブレムは、ボンネット、トランク、ホイールハブなどに装着することができ、画像を見る限りだと大きく印象が変わるようですね。

参考までに、ベントレーが2018年に100周年を迎えた際、その1年間のみ「スペシャルエンブレム」を採用していますが、今回の「特別プロペラマーク」も同様に、そうとうな特別感があると考えています(このエンブレムだけをパーツとして取り寄せ、装着する人も多そうだ)。

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「Mカラー」の由来はわかってない

なお、この「レッド、ブルー、パープル」で構成されるMカラーですが、公式にはその由来がわかっていないといい、一応公式見解としては「ブルーはBMW、レッドはモータースポーツ、そしてパープルはその両者の比類なき融合を表しています」とコメントされているものの、BMW自身もそのルーツを突き止めることができないもよう。

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有力な説としては、当時(1972年)のモータースポーツ活動におけるスポンサーをカストロールからテキサコ(TEXACO)へと変更しようと考え、テキサコにアピールするためにテキサコのコーポレートカラーであるレッドを取り入れたというもの。

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これは多くの資料によって裏付けられているものの、ウォルフガング・ゼーハウス(当時のBMWのインテリアデザイナー)とともにMストライプ/ロゴの考案に関わったマンフレッド・レンネン(BMWのエクステリアデザイナー)はTEXACO説を否定し、一方でヨッヘン・ネアバッシュ(BMWモータースポーツ社の共同責任者で初期Mメンバー)はTEXACO説を認めているようです。

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加えて、ヨッヘン・ネアバッシュによると、レッド以外のカラーについては「(当時主流だった)白黒写真においても、しっかりコントラストが表現される」カラーを選んだとのことで、色々な解釈と記憶そして記憶があるみたいですね。

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選択可能になったカラーは50色

そして今回、エンブレムの他にも発表されたのが「ヘリテージカラー」。

BMWいわく、「象徴的で歴史的に重要な」50種類のBMW Mペイント・フィニッシュが2022年の一部のモデルで選択可能となり、たとえばダカール・イエロー、ファイア・オレンジ、デイトナ・バイオレット、マカオ・ブルー、イモラ・レッド、フローズン・マリーナベイ・ブルーなど、BMW Mにおける歴史にて、さまざまな時代を彩ったボディカラーが復活することに。

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BMW Mは2022年に向けて様々な準備中

なお、2022年はBMW Mにとって記録的な年となりそうで、M4 CSLやM2、そしてM専売モデルとなるフラッグシップSUV「XM」の発表が控えているほか、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(イタリア)、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(英国)、ペブルビーチ(米国)、ニュルブルクリンク24時間レースでもアニバーサリーイベントを開催する、とのこと。※2023年にIMSA、もしかするとル・マンを走ることになるLMDhレーシングカーのお披露目もありそうだ

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ちなみにBMWが(2016年に)100周年を迎えた際には「ヴィジョン・ネクスト100コンセプト」が発表されていますが、これは大半の人にとって(よくない意味での)予想外。

どういうことかというと、100周年という節目を記念し、世間はM1後継となるスーパーカーの発表を期待していたのに、当時「エコでサステイナブル」に注力していたBMWはその期待を裏切って「エレクトリック、そして自動運転」という、自動車愛好家にとってはもっとも興味をそそられないコンセプトカーを発表したわけですね。

これによって当時BMWは大きくその評判を落としてしまったという経緯がありますが、現在は2016年と事情が異なって「エレクトリック」が意味するのはエコだけではなくハイパワーそしてハイパフォーマンスということもあり、そして今回は「M」部門だけに、50周年の折には、人々の期待を超えるクルマを多数用意してくれることになりそうです。

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