100周年を迎えるBMWが奇怪なコンセプトカー「Vision Next 100コンセプト」を発表。
現行モデルと共通性があるような無いようなスタイリングです。
ボディはカーボンファイバーとその製造過程で出る副産物を使用し、内装もリサイクル素材を使用するなど「i」シリーズとコンセプトがよく似ていますね。
リアバンパーはi8似のデザインを採用するなど見た目も一部共通しており、その名が示す通り「次の100年」を担うにふさわしい未来的なルックスで、フェンダー部分は変形を行うようです。
自分で運転する「ブースト」モードと自動運転の「イーズ」モードを持ち、先日BMWが公開したヘッドアップディスプレイの延長のような感じで死角にある危険を教えてくれる模様。
内装における一番の特徴は「アライブ・ジオメトリ」と称された変形システムで、800ものダッシュ上に埋め込まれた三角形の物体が動くもの。
なおBMWは100周年にあたりこのヴィジョン・ネクスト100コンセプトに加えてロールス・ロイス・グランド・サンクチュアリ、そしてミニのコンセプトカー、モトラッド(バイク)のコンセプトを発表する、とのこと。
BMWは2016年に迎える100周年において「スーパーカーはない」と公式にコメントしましたが、自動運転車を100周年記念として発表する模様。
ブランドの節目となるアニバーサリイヤーにはスーパーカーを発表するのが各メーカーの常となっていますが、そこでスーパーカーを発表せずに(本当に発表しないのかどうかは不明)自動運転車を発表するというのは未来志向のBMWらしいと言えます。
なおBMWの自動運転技術はすでに生産レベルに達しているとされ、i3には自動駐車機能や先行車についてゆく機能があるためにアクセル、ブレーキ、ステアリングの自動操作が可能となっており、これに交通状況を認識するデバイス追加とソフトウエアの更新で自動運転を納車後に追加できるといいのに、と思ったり。
なお自動運転はそのうちに一般化すると思われますが、BMWの200周年記念のときに「100周年記念は自動運転車の発表で、当時は画期的だった」という話題が出たりすると、皆カセットテープを見た現代の子供のような反応をするのかもしれません。