コルベットの工場を襲った暴風雨にて120台超のコルベットが破壊され、100台程度が納車を前に「廃車」！ただでさえ新車が足りない状況に輪をかけることに

｜　もちろんGMとしても万全の対策を行っていたはずだが、ハリケーンの規模が想定を超えていたもよう　｜

完成車に加え、製造中のコルベットまでもがハリケーンの被害に

さて、大人気のシボレー・コルベットを製造している、アメリカはケンタッキー州にあるボウリンググリーン工場が竜巻に襲われ、120台以上のコルベットが犠牲になり、そのうち100台程度を廃車にしなくてはならなくなったという報道。

アメリカは度々こういった竜巻に襲われることがあり、よってGMもそのための「備え」をしていたのだと思われますが、暴風の威力が完全に想定を超えていたということになりそうです。

生産中の車両、コルベット博物館にも損害

GMによると、今回の暴風雨によってコルベットの生産設備とコルベット博物館が損傷を受けたといい、工場だと強風によって燃料パイプが破損して工場の屋根で火災が発生したほか、工場内にも浸水があり、生産中だった車両の内装や電子機器にダメージを受けた、とのこと。

これによって工場の設備の修復を完了するまでは生産が遅れることになり、製造中かつダメージを受けたコルベットのほとんどは残念ながら廃車となるもよう。

すでに完成し工場の外に駐車していた車両については現在破損状況を確認している最中だといい、修理が可能な車両については修理のうえで出荷する、とアナウンスされています。

新型コルベットは非常に人気が高く、そのために納車待ちの列がどんどん伸びているといいますが、今回の一件によって（やむをえない事象ではありますが）さらに納車に支障が出ることになりそうですね。

多くの工場やディーラー、個人もハリケーンに備える

なお、これまでにも数しれぬハリケーンがアメリカを襲っており、その都度工場やディーラー、そして個人がクルマや設備、財産を守るための対応を行う様子が報じられていて、こんな感じで手慣れた様子にて「ギリギリ」にクルマを建物内に駐車するディーラーも（それだけ頻繁にハリケーンに襲われているということなのだと思う）。

デロリアンの工場でも同様に「ひしめきあう」クルマたちが報じられています。

家の中に愛車を入れてしまったBMW M3愛好家も話題となりましたね（よく入ったな・・・）。

ただ、すべてのクルマがハリケーンから身を守ることができたわけではなく、2017年のハリケーン・ハービーでは50万台が水没またはそれに準じる被害を受け、保険会社から「廃車」として処理されたこともあり、今回アメリカで6つの州を襲った暴風雨でも相当数の廃車が発生している可能性もあって、ただでさえ（チップ不足やコロナの影響で）新車の生産が少なく、その影響で高騰している中古車相場をさらに押し上げることになるのかもしれません。

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参照：Corvette Action Center, CorvetteBlogger.com, Motor1