
| さらにZR1より「上」に位置するZR1Xの市場投入が控えている |
C8コルベットのパフォーマンスに関しては疑う余地はない
ついに「アメリカの怪物」が世界最高峰のハイパーカーを射程圏内に捉えるどころか、完全に抜き去ったというニュース。
今回、カーメディアのテストによって、シボレー・コルベット ZR1がバージニア・インターナショナル・レースウェイにてマクラーレン・セナを凌駕するタイムを記録し「歴代最速」の座についたことが明らかになっています。
記事の要約(Discover対策)
- 新王者誕生: 米Car and Driver誌の恒例企画「Lightning Lap」にて、2026年型コルベットZR1が歴代最速タイムを記録
- ハイパーカーを圧倒: これまで絶対王者だったマクラーレン・セナ(約1.5億円)を0.7秒上回る驚異の走りを披露
- 圧倒的コストパフォーマンス: 価格はセナの約4分の1。20万ドル台の「量産車」がハイパーカーを凌駕
- 最高速も更新: VIR(バージニア・インターナショナル・レースウェイ)のストレートで時速288km(179mph)をマークし、記録を更新
1.5億円の壁を破った「2,000万円台」の衝撃
これまで「公道を走るレーシングカー」として君臨し、Lightning Lapの王座を守り続けてきたマクラーレン・セナ。
その聖域を侵したのはアメリカが誇る「庶民のヒーロー」でもある新型シボレー・コルベット ZR1(2026年モデル)です。
今回コルベット ZR1がバージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)で記録した公式タイムは2分34秒2ですが、これはマクラーレン・セナの記録を0.7秒も短縮する数字であり、スーパーカーの序列を根本から覆す歴史的な「ジャイアント・キリング」を意味しています。
1,064馬力の咆哮と「計算された勝利」
今回の記録を打ち立てたのは4輪駆動のハイブリッド版(ZR1X)ではなく後輪駆動の「標準型」ZR1ですが、それでも搭載される5.5リッターV8ツインターボエンジンは1,064馬力という凄まじいパワーを叩き出すのが「コルベットファミリーの恐ろしいところ」。
マクラーレン・セナが789馬力、車重1,374kg(3,030ポンド)というスペックであるのに対し、ZR1は1,768kg(3,899ポンド)と重量級で、しかし圧倒的なパワーウェイトレシオ(ZR1は1.68kg/hp、セナは1.72kg/hp)によって重さをねじ伏せる加速を生み出したということになりますね。
ただ、この「パワーで重さをカバーする」というのはサーキットにおいては言うほど容易なことではなく、しかも後輪駆動車にとってはさらに「困難」。
それでも今回ZR1がこのタイムを記録したということは、パワーはもちろん、それを使い切るだけの素性の良さ、そして車両制御技術を持つということになりそうです。
主要スペック比較表
| 項目 | 2026 シボレー・コルベット ZR1 | マクラーレン・セナ |
| Lightning Lapタイム | 2分34秒2(新記録) | 2分34秒9 |
| 最高出力 | 1,064 hp | 789 hp |
| 最高速度 (VIR内) | 179.0 mph (約288 km/h) | 172.9 mph (約278 km/h) |
| 車両重量 | 3,899 lbs (約1,768 kg) | 3,030 lbs (約1,374 kg) |
| 参考価格 | $216,380〜 (約3,245万円) | $964,966〜 (約1.45億円) |
市場での位置付け:もはや「安いから」選ぶ車ではない
かつてのアメ車は「直線は早いが曲がらない」「内装がチープ」と揶揄されることもあり、しかしC8世代のZR1はその常識を完全に破壊する存在です(初期生産は品質に疑問があったが、最新のC8コルベットの品質は相当に向上している)。
世界屈指のテクニカルコースであるVIRでセナを打ち負かした事実は、このクルマが世界最高のハンドリングマシンの一つであることを証明しており、「セナの4分の1の価格でありながら、サーキットで牙を剥き、かつ自走で快適に帰宅できる」。
この「日常性と超性能の両立」こそが、新しいZR1の真骨頂というわけですね。
結論:アメリカン・スーパーカーの新時代
今回の記録更新は「数字上の争い」にとどまらず、欧州の限られた特権階級のための「ハイパーカー」という概念に対し、デトロイトの技術力が「量産車」の枠組みで真っ向から勝利を収めた”記念すべき瞬間”。
マクラーレン・セナを所有する富裕層であっても、バックミラーに映るZR1の姿をもはや無視することはできず、ZR1は「コスパの良いスポーツカー」から「世界最速の基準」となったのかもしれません。
参考:Lightning Lapとは?
この「ライトニングラップ(Lightning Lap)」とは、米「Car and Driver」誌が2006年から毎年開催している、市販車の性能を客観的に測定するサーキット・タイムアタック企画です。
バージニア・インターナショナル・レースウェイ(VIR)を使用して同一条件で計測されるため、北米では最も信頼されるパフォーマンス指標の一つとされており、今回のZR1の記録は同誌の20年に及ぶ歴史の中でも最大の衝撃であるとも言えそうですね。
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