| やはりテック企業に対する信頼が厚く、先端技術に関しては”イメージ”が非常に重要 |
世間的にテスラは自動車メーカーというよりはソフトウエア企業だと捉えられているのかもしれない
アメリカにて運転免許を所有するドライバー600人(母数が少ない)に対して行った調査によると、「もっとも自動運転技術を信頼しているブランド」がテスラ(32%)であることが判明。
続いてトヨタには19%、BMWに18%、シボレーに16%、フォードに14%、そしてアップルに13%といった票が入っていますが、回答者の年齢は18歳から91歳まで、そして中央値は43歳、そして9%が郊外、27%が都市・市街地、24%が地方に住んでいる、とのこと。
なぜテスラは圧倒的な信頼を集めているのか?
なお、テスラがここまで高い信頼を集めている明確な理由は不明ですが、考えうるものとしては、テスラの自立運転技術は「オートパイロット」として幅広く知られており、自動車関連サイトや自動車メディア以外でも語られることが多いためだと思われます。
たとえばテック系サイトにておいてもテスラ関連ニュースは日常的に報じられていて、テスラと自動運転との関連性が消費者に広く認知されたり、テスラが単なる自動車メーカーではなく「テック企業」として認知されているためかもしれません。
ちなみにテスラと他の(既存)自動車メーカーとの大きな違いは、電気自動車専業かどうかということに加え、制御ソフトウエアを自社で開発しているかどうか。
既存自動車メーカーの多くはこういったソフトウエアを「外注」しているとされていますが、テスラの場合これらは「自社開発」であり、これはエレクトリックモーターやバッテリーの制御だけではなく車両コントロール、自律走行に至るまでと言われます。
よってソフトウエア更新の頻度や技術レベルにおいても他の群を抜いているということになりそうですが、この「ソフトウエア自社開発」が現在のチップ不足からもテスラを守っているとも言われます。
そして「テスラ=テック企業」というイメージが、自律走行に関する消費者の信頼性を高めているのだということは「6位に、自動車を製造したことがないアップル」が入っていることからも伺うことができ、やはりイメージというものは大事なのかもしれません(たとえば、新卒がイメージだけで就職先を選ぼうとするように)。
若い世代ほど自動運転には積極的
さらに今回の統計だと、30歳から39歳の22%が自動運転の導入に積極的であり、18歳から29歳14%が同じように自動運転を望んでいるということが明らかになっているといい、しかしこの割合は60歳以上の回答者になるとわずか3%に低下してしまうので、自動運転に対して興味を持っているのは「テック系ニュースやガジェットに興味がある世代」ということなのかもしれません。
その意味では「アップルが自動運転を核にした電気自動車を製造する」というのはけっこう理にかなっているように思われ、意外や(実際に発売すれば)既存自動車メーカーを尻目に販売を伸ばしたりする可能性もありそうですね。
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参照:AutoPacific