| 現在のテスラの自動運転機能は「レベル2」にとどまり、むしろホンダやメルセデス・ベンツに劣るという意見も |
ただし2022年には大幅アップデートも見込まれる
さて、テスラの人気オプション、フルセルフドライビング(自動運転)パッケージ(FSD)が1月17日より、1万ドルから1万2000ドルに上昇する、とのこと。
これは高額なオプションではあるものの非常に人気が高く、多くのオーナーが選んでいるとされ、値上げそのものはイーロン・マスクCEOのツイッターによってアナウンスがなされています(値上げ対象は現段階で米国のみ、そして米国では月額199ドルのサブスクリプションサービスも用意されているが、こちらも値上げされる見込み)。
日本でのテスラ「自動運転オプション」は87万1000円
なお、日本では「フル セルフドライビング ケイパリティ」としてモデル3に87万1000円で用意され、これには「オートパーキング」「オートレーンチェンジ」「サモン」が含まれていて、のちのちアップデートにて対応する予定の機能としては「ナビゲート オン オートパイロット」「スマート サモン」「信号機/一時停止標識コントロール」「市街地でのオートステアリング」がアナウンスされています。
オートパーキングは「高速道路走行中に自動で車線を変更する機能」、そしてオートパーキングは「ワンタッチで縦列もしくは並列駐車を自動で行う」機能。
そして「サモン」はガレージから自動で駐車場から出し入れする機能ですね。
ちなみにテスラが現在提供している「自動運転」は業界の定める「レベル2」の段階にあるとテスラ自身が(米政府に)説明しており、現在のところ市販車だと(メルセデス・ベンツやホンダの提供する)レベル3がもっとも高い機能となっていて、しかしテスラは「早ければ」2022年にはレベル4を達成できるともコメントしています。
参考までに、一般に定義される自動運転のレベルごとの機能は下記の通り。
レベル0
ドライバーが運転に関する全ての操作を行う。
レベル1
加速・操舵・制動のいずれかを車両側が行う(自動ブレーキ含む)。
レベル2
加速・操舵・制動のうち、複数を車両が行う。
アダプティブ・クルーズコントロールもこれに該当。
レベル3
加速・操舵・制動を全て車両が行うが、緊急時や自動運転システムの限界時にはドライバーが操作を行う。
なお事故時の責任はドライバー。
レベル4
完全自動運転を車両が行い、ドライバーは運転に関与しない、または存在しない。
レベル5(新設)
レベル4に加え、走行に関して限定条件がない「完全自動運転」。
テスラの自動運転機能「値上げ」を告知したツイートはこちら
なお、テスラはすでに広報機能を解体しており、よって対外的に何らかの告知を行う部署を持たず、よって公式アナウンス(非公式も含め)はすべてイーロン・マスクCEOもしくはテスラの公式ツイッターを通して行われることになりますが、これも自動車メーカーとしては「異例」のことでもありますね。
Tesla FSD price rising to $12k on Jan 17
— Elon Musk (@elonmusk) January 7, 2022
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