| フェラーリのボディカラーは文字通り「無限」に選択肢が存在する |
ただしピンクだけはフェラーリがオーダーを受け付けてくれないもよう
さて、フェラーリは多彩なボディカラーを持つことで知られ、標準の選択肢のほか様々なカラーを用意しており、それでも満足できなければ「テーラーメイド」なるパーソナリゼーションプログラムを活用することが可能であり、ここではカスタマイズの基準としてScuderia(スクーデリア=モータースポーツのDNA)、Classica(クラッシカ=伝統)、Inedita(イネディタ=革新)の三つが用意されています。
たとえばスクーデリアだと、カーボン・ファイバー、スポーツ・ファブリック、スウェード、ラバー、レザー、アルカンターラ、マイクロファイバーケブラー、サテンフィニッシュ、マットメタルといった素材を選択可能。
そして「クラシカ」だと”歴代フェラーリで使われた優雅なパステルカラーをはじめ、ビンテージ・レザー、ウール、カシミア、ベルベットなどの素材によってキャビンの特定エリアを仕上げると同時に、クロームメッキ・エレメントやレザークッション類のステッチなどの現代的な要素を取り入れ、エクステリアとの雰囲気の最適化”。
-
左右で色違いのペイントもOK!フェラーリがNYに「テーラーメイド・センター」を開設し、顧客のいかなる要望にも対応
| もともとフェラーリは高いカスタマイズ性を持っている | フェラーリがニューヨークに「アメリカ初の」テーラーメイド・センターをオープン。フェラーリのパーソリナリゼーション(カスタム)プログラムを”テ ...
続きを見る
そしてイネディタだと”ビビッドなカラー・レザー、流行のテキスタイル、テクニカルファブリックなど、自動車業界での使用が新たに認定された豊富な新素材を使用”することになりますが、こちらは常に新素材や新しい加工が追加されてゆくようですね。
もちろんテーラーメイドでは自分が指定したとおりのボディカラーを調合してくれたり、希望の通り塗り分けてくれたりということが可能となりますが、ここで「過去にテーラーメイドでオーダーされたブルーにはどんなものがあったのか」を紹介したいと思います(もちろん、このほかにも多数あると思う)。
「テーラーメイド」だとこんなブルーが存在する
Blu Carolina
顧客のリクエストによるワンオフカラー。
Blu Ahrabian
こちらはテーラーメイドにて調合されたカラーだそうですが、ラ・フェラーリ、812スーパーファスト、モンツァSP1、そのほか様々なモデルにペイントされており、一人のコレクターが「自身の所有する複数台のフェラーリにペイントしている」のだと思われます。
Blu Antille
アメリカの不動産王であるピーター・カリコウ氏がおダーダーした、ワンオフのフェラーリ・スーパーアメリカ45に採用されたボディカラー。
azzurro chiesi
1951年の212インタークーペ・ギア(シャシーナンバー0145E)に採用されていたもので、テーラーメイドによるパーソナルオーダーにて調合されたカラーなのだそう。
Blu Cornes
ブルー・コーンズの名の通り、あのフェラーリの正規ディーラー「コーンズ」がオーダーしたもので、2006年にコーンズがフェラーリ輸入30周年を迎えた際に設定した「612スカリエッティ コーンンズ30thアニバーサリーエディション」に用いられています。
Blu Ghibli Cup
1995年~1997年に開催されていたマセラティ・ギブリカップのオフィシャルカラーだそうで、もともとはマセラティのボディカラーなのだそう。
Blu Hembery
ピレリの重役、ポール・ヘンベリー氏がオーダーしたカラーだそうですが、このオーナーさんも複数の(自身の)フェラーリにこのカラーをペイントしているようですね。
Blu Inverno
カストリア・デザインがオーダーしたワンオフの599GTBに使用されていたボディカラーですが、もともとはアルファロメオのボディカラーなのだそう。
Blu Krawczyk
ポーランドのフェラーリコレクターがオーダーした専用カラー。
Blu Julie
こちらも個人オーナーによる特別カラー。
このオーナーさんは同じカラーをブガッティ・ヴェイロンにもペイントしているようですね。
Blu Kenchan
こちらは「ケンちゃん」なる日本のオーナーさんによるオーダーカラーだと思われます(おそらく高名な方だと思われる)。
Blu Lent
このカラーもまたテーラーメイドによるワンオフカラーで、もともとはフェラーリのアメリカ展開60周年記念モデル、F60のために超動されたのだそう。
Blu Montreal
やはりテーラーメイドによる特別カラーで、もちろん都市の「モントリオール」にちなんだもの。
Mexico Blau
こちらはポルシェのボディカラー「メキシコブルー」を顧客がオーダーしたもの(よくフェラーリがそれを受けたな・・・)。
Blu Scozia Opaco
スターリング・モスが1960年代に走った250SWBをイメージしたボディカラーで、2019年に製造された812スーパーファストに用いられています。
Blu Simond
フェラーリの熱狂的なファンにしてコレクターが自身の812tdfのためにオーダーしたボディカラーで、フェラーリ本社に出向いてカラーの調整を行ったとされています。
Blu Tiffany
もちろんあのティファニーをイメージしたものだと思われますが、若干色味が異なるもよう(ティファニーはあのブルーをパテント登録しており、第三者が勝手に使用できない)。
合わせて読みたい、フェラーリのボディカラー関連投稿
-
フェラーリ・デイトナSP3のカーコンフィギュレーター公開!ボディカラーは21色、ストライプは16色、インテリアカラーは13色
| 非日常的なスーパーカーではあるものの、フェラーリはオーナーへの配慮も忘れていなかった | ボクが選ぶならホワイトにブルー/ブラックのストライプ さて、フェラーリは最新ICONA「デイトナSP3」を ...
続きを見る
-
そのボディカラーはマットゴールド!シックな内外装を持つフェラーリ812GTSのカスタム車両が公開
| フェラーリのファンには「レトロ」なイメージを好む人もけっこう多い | 実際のところ、標準で用意されるボディカラーもけっこう「レトロ」 さて、フェラーリはこれまでにも自社のパーソナリゼーションプログ ...
続きを見る
-
ボディカラーは特別色、内外装にとことんこだわったワンオフのフェラーリSF90ストラダーレが競売に登場!走行わずか91キロ、予想落札価格はなんと1億3000万円
| ここまでこだわったフェラーリをあっさり売るのはもったいないような気もするが、常人には計り知れない事情があるのかも | おそらくはオーダーするのにも相当な時間を使い、度重なる調整を行ったものと思われ ...
続きを見る