BMWがル・マン24時間レースを戦うレーシングカーのティーザー画像を公開！2023年のロレックス・デイトナ24時間レースでデビュー、2024年のル・マンに向かう

｜　車体はおそらくホワイト、そこにMカラーが入ることになりそうだ　｜

見たところは非常にシンプルな「王道」スタイルを持つようだ

さて、BMWはル・マン24時間レースへの復帰を宣言していますが、それにあたってBMWはLMDh規定を利用したレーシングカーを製作すると発表済み。

このLMDh規定を活用すれば、北米のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とル・マン24時間レースの両方を同じマシンで戦うことができ、つまり低コストにて世界の二大市場における存在感を強めることができるわけですね。

ただ、いくつかの制約があって、もっとも大きいものは「自前のシャシーでは参戦できず、マルチマチック、ダラーラ、リジェ、オレカの製造する、LMP2クラスのベースとしたシャシーをする必要がある」こと。

BMWはパートナーとしてダラーラを選択

そしてBMWが選択したのはダラーラであり、今回ティーザー画像が公開されたのがダラーラとBMWとのパートナーシップによって作り上げられた新しいル・マン用のレーシングカーということになります。

ちなみにBMWはこれまでに「イラスト」にてル・マン用のレーシングカーの画像を公開しているものの実車の公開は今回が初めて。

そして両者を比較すると、巨大なキドニーグリルこそ（今回の画像では）確認できないものの、車体両脇にある二本の斜めのラインが入る発光グラフィックは完全一致。

これを考慮するに、この他の部分についても、先に公開されたイラストのとおりだとも考えられ、つまりは「巨大キドニーグリル」を備えるのかもしれません。※ドアミラーやリアウイング形状も似ているが、今回のティーザー画像にて確認できるヘッドライト脇のホールが以前のイラストには見られない

参考までにですが、BMWが1999年に総合優勝をなしとげたのがこのLMR V12。

1995年にル・マン24時間レースにて優勝したマクラーレンF1と同じくBMW M社製のS70エンジンを積んだレーシングカーですが、BMW Mは今回の新しいレーシングカーにて1999年ぶりの優勝を目指すということになりますね。

このマシンのテスト走行は2022年に開始され、デビューは2023年1月のロレックス・デイトナ24時間レース、そして2024年にはついにル・マン24時間レースを走るとされています。

なお、BMWと同じくLMDh規定にてル・マン24時間レースに参戦するのはアウディ、ポルシェ、アキュラ、BMW、キャデラック、そしてランボルギーニで、一方LMDh規定を活用せず、自前のシャシーをもってル・マンに参戦するのはフェラーリ、プジョー、トヨタ、SCG、バイコレス。

現在はF1はじめ各モータースポーツが大きな盛り上がりを見せており、2024年までにはさらに参戦チームが増える可能性も否定できず、そしてこれだけ多数のメジャーメーカーがル・マン24時間を走るというのは過去に例がなく、今からレース開催が待ちきれない、といったところです。

BMWが公開した新型ル・マン・レーサーのティーザー画像はこちら

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参照：BMW Motorsport