| それでも(メルセデス・ベンツ同様)そのブランドイメージがスポーツカーとしてのピュアさを打ち消している |
IS500 F SPORT Performanceにはファーストエディションも500台限定にて登場するが、完売するかどうかちょっと疑問
さて、レクサスが先日の予告通り、ISの車体に5リッターV8エンジンを搭載した「IS500 F SPORT Performance」を発表。
今回価格については発表されておらず、発売日である8月25日に公表されるものと思われます(まずは8月25日に初回限定モデルが登場し、その後冬以降に通常モデルが発売)。
なお、レクサスISは2020年11月にマイナーチェンジを迎えていますが、その際には大きく魅力が向上し、チップ不足やサプライチェーン問題などの逆風吹き荒れる中でも2021年には1万台以上を販売しています。
-
レクサスIS300 F SPORT Mode Blackに試乗してきた!レクサスなのにエンジン音や吸気音が勇ましく、「後輪の駆動力で曲がる」スポーツカー
| レクサスIS300 F SPORT Mode Blackにはいい意味で期待を裏切られた | さて、現在社用車として4ドアセダンもしくはワゴンの購入を検討しており、いくつかの候補を試乗中。よっていく ...
続きを見る
レクサスは今後 F SPORT Performanceを強化
レクサスはこれまでにも F SPORTパッケージ(”Performance”ではない)を各モデルに設定しているものの、新型RXには「RX500h F SPORT Performance」を設定しており、今後この「F SPORT Performance」をF SPORTの上に設定してゆくのだと思われます(F SPORTでは内外装がスポーティーになる程度に留まるが、F SPORT Performanceではパワートレーンにまで手が入る)。
そしてレクサスはこれについて「新しい魅力を提供し、お客様の多様なニーズやライフスタイルに応える」とコメントしているので、そのハイパフォーマンス化の手法は各車異なれど、今後このF SPORT PerformanceがISやRXのみではなく、レクサス各モデルに追加されることになるのかもしれません。
こういったハイパフォーマンスモデルは非常に利益率が高く、しかしこれまでのような「F」だと設定できるモデルも限られ、かつ購入する人々も絞られるため、F未満ではあるものの、「F SPORT以上」ということで、このF SPORT Performanceが考えられたのだと思われます。
もうこんなクルマは二度と発売されることはないだろう
今回日本に導入されるレクサスIS F SPORT Performanceに積まれるのは上述の通り5リッターV8自然吸気エンジンで、最高出力は481馬力、最大トルクは535Nm。
現代では様々な規制によって小排気量ターボ化、ハイブリッド化が進んでおり、そういった環境の中でこの「大排気量NA」を投入するレクサスには喝采を送りたいと思いますが、惜しむらくはトランスミッションがATということで、しかしMT化は相当に難しいと思われ、期待はできないと思います。
そしてこのレクサスIS500 F SPORT Performanceは、もともとレクサスISが持つドライビングエクスペリエンス「Lexus Driving Signature」をさらに追求し、「伸びやかで気持ちの良い加速のエモーショナルさや官能的サウンドを実現した」とも。
さらにはAVSやEPSに専用のチューニングを施し、トルセンLSD、専用サスペンションシステム、リヤに「(ヤマハの開発した)パフォーマンスダンパー」を追加することで優れた乗り心地と操縦安定性を手に入れています。
その反面、ストッピングパワーにも抜かりはなく、フロントには356mm、リヤには323mmの大径ブレーキーローターを採用して万全を図っているようですね(ブレーキキャリパーはブラックペイント)。
そのほか、V8エンジンを収めるために5センチも盛り上がったボンネット、BBS製19インチ軽量ホイール、4連エキゾーストパイプ、専用の前後バンパーガーニッシュ/フロントフェンダーといった装備も与えられており、見た目の印象からして「ただ者ではない感」を強く漂わせます。
今回は(まだ日本仕様の車両が存在しないためか)インテリアの画像は公開されていないものの、専用のオープニング画面を持つ8インチTFT液晶メーター、専用スカッフプレート、ウルトラスエード製のスポーツシートやインテリアトリムが与えられるとアナウンスされており、その発売が待たれるところでもありますね。※下の画像は北米仕様のレクサスIS500 F SPORT Performance
なお、ボディサイズは全長4760ミリ、全幅1840ミリ、全高1435ミリ、ホイールベース2800ミリで、全長のみがレクサスIS350に比較して50ミリ長くなっています。
レクサスIS500 F SPORT Performance First Editionも登場
なお、今回のIS500 F SPORT Performanceの発表にあたり、レクサスは「First Edition」の発売も公表しており、こちらはマットブラックのホイールやブラックペイントが施されたドアミラー、専用の生地を持つシート、オーナメントパネルが装備され500台のみが限定にて販売されるとのことで、北米にて発売された「レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンス・ローンチエディション」に近い仕様を持つのかも。※レクサスはなぜかアルファベット表記が大好きである。その客層を考えるとあまり”優しくない”ようにも思えるが
こちらは8月25日から9月15日にかけて販売店にて受注を受け付け(インターネット経由ではない)、抽選後となる9月下旬から商談を開始する、とのこと。
合わせて読みたい、レクサスIS F Performance関連投稿
-
その出力はBMW M3と同じ!レクサスが新型IS500 F Sport Performance発表!!自然吸気V8そしてFRにこだわった走りのグレード
| レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンスのV8化に伴う重量増加はわずか65キロ | レクサスが予告していたとおり、あたらしいFスポーツモデル、「レクサスIS500 Fスポーツパフォーマンス」 ...
続きを見る
-
レクサスがカッコいい「IS500 F Sportパフォーマンス・ローンチエディション」を500台限定で発売!ボディカラーは戦闘機っぽい「インコグニート」
| 一回くらいはレクサスのセダンを買ってみるのも悪くはない | さて、レクサスはつい先日、BMW M3とタメを張るIS500 Fスポーツ・パフォーマンスを発表していますが、今回はその初回限定版として「 ...
続きを見る
参照:LEXUS