| レクサスIS500 Fスポーツ・パフォーマンスのV8化に伴う重量増加はわずか65キロ |
レクサスが予告していたとおり、あたらしいFスポーツモデル、「レクサスIS500 Fスポーツパフォーマンス」を発表。
最大のトピックは472HPを発生する5リッターV8自然吸気エンジンで、これを収めるためにボンネットは約5センチ高さが増しています。
なお、今回「F Sport」に加えて「Performance」の文字が追加されてますが、「F」と「F Sport」との間を埋める存在を意味し、つまりはBMWの「M+数字一桁」と「M Sport」との間にある「M+数字2桁もしくは3桁」モデルのようなポジショニングということになります。
レクサスは「新型V8ツインターボエンジンを開発中」と公言しており、てっきりV8ツインターボが搭載されると考えていたものの、「まさかの自然吸気」。
ただし今後自然吸気V8エンジンが生き残ることは難しいと思われ、このIS500 F Sport Performanceは「ガソリンエンジン時代のISの最後を飾る」記念碑的モデルとなるのかもしれません。
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新型レクサスIS F Sport Performanceはこんなクルマ
なお、「F」ではないといえど、そのルックスは「F Sport」とは大きく異なり、上述の通り盛り上がったボンネット、そしてハの字に配置される4本出しエキゾーストパイプが「通常のF Sport」ではないというところを主張。
そのルックスは明らかに「F」
さらにはダーククロームウインドウトリム、専用前後バンパー、リアディフューザー、トランクリッドスポイラー、エンケイ製19インチ10スポークホイールといった専用装備も与えられます。
ちなみにホイールはフロントで1本辺り0.45キロ、リアで0.9キロ(IS350のホイールに比較して)軽くなっている、とのこと。
そして「F Sport Performance」独自の黒いバッジも特徴の一つですね。
トランスミッションは8AT、0−60マイル(96キロ)加速は4.5秒。
このタイムはBMW M3よりも0.4秒遅れ、レクサスRC Fに比較して0.2秒遅れとなるものの、十分な速さだと思います。
なお、駆動輪は後輪のみで、ここはトヨタおよびレクサスがこだわるところ。
最上位モデルには4WDを採用するメーカーが多く、しかしレクサスはあくまでも(ドライバーによるコントロール性を重視してか)FRにこだわる、ということですね。
そのこだわりのひとつがトルセン式デフ、そして標準装着される「Fスポーツ・ダイナミック・ハンドリング・パッケージ」。
後者はアダプティブサスペンションやステアリング、ブレーキのレスポンスがスポーツ寄りに設定されている、とのこと。
ブレーキはフロント14インチ、リア12.4インチの「アルミ製ハウジングを持つ2ピース式」を採用することでストッピングパワーが大きく向上。
ブレーキクーリング性能も同様に引き上げられています。
その出力はBMW M3と同じ
なお、この出力472HPというのは、BMW M3のベースモデルに搭載される3リッター直6ターボの473HPと同等であり、いかにパワフルであるかがわかります。
今回V8エンジンを搭載するにあたり、もちろん重量も増加しているものの、IS350に比較すると「65キロしか増えていない」とのこと。
新型レクサスIS Fスポーツ・パフォーマンスのインテリアはこうなっている
そしてこちらがレクサスFスポーツ・パフォーマンスのインテリア。
エクステリアほど大きくは(IS350と)変わらないようですが、メーター表示(アニメーション)がIS500専用となっているようですね。
なお、ドライブモードにはスポーツ走行に適した「Sport」「Sport+」が用意されるほか、自身でドライブモードをカスタムすることも可能。
パワートレーン(ノーマル/エコ/パワー)、シャシー(ノーマル/スポーツ)、そしてエアコンまでも(ノーマル/エコ)自由に設定し、それぞれを組み合わせることができます。
レクサスIS500 F Sport Performanceを紹介する動画はこちら
参照:Lexus