| フェラーリは文字通りSUVのハードルをひとつ(もしくはそれ以上)上げたと言っていい |
他の自動車メーカーは認識を新たにせざるを得ないだろう
さて、発表以来大人気のフェラーリ・プロサングエ。
フェラーリとしては初の4枚ドア、そして初のSUVとなりますが、発表前からほとんど異論は出ておらず、そして発表された後はわずか2日ほどでモデルライフ全体を通じての生産台数が「完売した」と伝えられています。
そこて今回、このプロサングエにつき、EVOが独占レビューを公開しており、その内容を見てみましょう。
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独占公開が行われたのはフェラーリ本社にて
フェラーリは今回いくつかのメディアを対象にプロサングエの実車を公開しており、それぞれのメディアが個別に時間を割り当てられてのレビューを行っています。
そして今回はEVOの番ということになり、レポーターはフェラーリの本社へ。
そして秘密の小部屋にてプロサングエとご対面。
フロントフードは驚きのクラムシェル。
まさかプロサングエでこの構造を採用するとは思わなかったものの、これもフェラーリの伝統へのオマージュなのかもしれません(296GTBもこうだったらよかったのにな・・・)。
V12エンジンは「フロントミッド」に搭載され、これはもちろん重量配分を最適化するためですが、(他のモデルも同じではあるものの)メカニック泣かせなレイアウトだと思います。
フロントフェンダーのサイドにはエア抜きのためのホールが設けられていますが・・・。
これは2011年のコンセプトカー「ラフェラーリ・テンソ(Tenso)」に採用されていたもの。
フェラーリのデザインスタジオを率いるフラビオ・マンツォーニの作品ですが、10年以上の時を経てこれが市販車へと採用されることに。
そしてサイドからはこういった形でエアが抜けるようですね。
それにしてもこの「フェンダー・イン・フェンダー」は秀逸。
これによってボディ表面の面積を小さく見せることができており、かつタイヤとホイールハウスとのクリアランスも気にならないように処理がなされています。
フェラーリ・プロサングエのインテリアはこうなっている
そしてこちらはプロサングエのインテリア。
前席の頭上スペースはけっこうひろびろ。
そしてフェラーリらしからぬ幅広なセンターコンソール。
シフトセレクターはローマ、SF90ストラダーレ/スパイダー、296GTB/GTSと同様の「航空機のスロットルモチーフ」ですが、ややデザインが異なるようですね。
ダッシュボードはいわゆる「デュアルコクピット」。
エアコン操作部は「円形」で、普段はダッシュボードに収まってツライチとなっているものの、プッシュすれば電動にてせり上がってくるという仕組み(まさかフェラーリにこういった装備が追加されるとは!)。※後部座席にも同じものがある
ステアリングホイール、液晶メーターは現行の他モデルと同じものを使用しているようですね(ただしメーターのグラフィックは専用になっているものと思われる)。
リアシートは完全独立型で、背もたれの角度も調整可能。
座面が高いこと、ルーフがリアに向けて傾斜していることからちょっと頭上スペースは(フロントに比較して)狭くなり、しかし全く問題はないようですね。
なお、観音開き(リアヒンジ)ドアなので乗降性はかなり良さそう(ボディ剛性確保のためかBピラーは残る)。
トランクスペースはもちろんフェラーリ最大で、しかしこれもボディ剛性確保のためかやや開口部が高いようですね。
フェラーリ・プロサングエのレビュー動画はこちら
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参照:EVO