| 世界的には同様の傾向が見られるが、コンパクトカーや軽自動車の多い日本だとちょっと事情が異なるかも |
ただし日本でも「ミニバン」に限るとホワイトとブラック以外はほとんど見かけないかも
さて、米中古車売買ポータル、iSeeCarsが「今年の1月から8月の間に販売された、2017年から2021年モデルの、610万台以上の中古車を調査した結果わかった人気ボディカラー」を公開。
これによると、想像通りホワイトが25.8%でトップ、そして2位はブラックの22.3%で、3位はグレーの18.4%、4位はシルバーの12.1%という結果となり、上位の4色で78.5%を占めるという結果となっています。
「グレー」の人気が急増中
なお、今回の調査にて明らかになったのは、欧州にて人気が拡大している「グレー」の支持率が上がっていること。
このグレーはいわゆる戦闘機のようなカラーであり、ランボルギーのようなスーパーカー、そしてポルシェからシトロエンのような普及価格帯のクルマにまで幅広く採用されています。
当初は欧州にて(2008年頃から)人気化しており、その後遅れて他の地域でもこれを選ぶ人が増え、最近では日本の自動車メーカーも標準色として設定する例が増えていますね。
ただ、この統計にはおそらく「メタリックグレー」も含まれているものと思われ、そのために比率がかなり大きいのだと思われます。
逆にカラフルなボディカラーは減少傾向にあり、ブルー(9.5%)とレッド(8.6%)がかろうじて選ばれているくらいで、ブラウン、グリーン、ベージュ、オレンジ、ゴールド、イエロー、パープルはこれらを合計してもわずか3.3%に留まるという結果となっていて、ボディカラーにおいて「特定色への集中」が見られるようですね。
日本だとちょっと事情は異なるかも
日本において直近の「ボディカラー統計」がどうなっているのかは不明ですが、日本だともうちょっと事情が異なるものと思われ、ミニバンやセダンだと「ホワイトとブラック」が圧倒的であるという印象ではあるものの、日本特有の事情として「コンパクトカーと軽自動車が多い」というものがあり、これらについて(ミニバンやセダンほど)ホワイトとブラックが多いようには見受けられず、カラフルなボディカラーを選ぶ人が多いようにも思われます。
ただ、それでも「オレンジやイエロー」はもともと(そのカラーが)ラインナップされている車種が少ないということもあり、カラフルなカラーといっても、北米同様にレッドやブルーあたりが選択されるに留まるのかもしれません。
なお、自動車ブランド別でもなんらかの傾向があるとも考えていて、ホンダのクルマはホワイトが多く、トヨタはホワイトとブラック、そしてスバルとマツダは逆にホワイトとブラックが少ないんじゃないかという印象も。
実際のところは統計を取ってみないとわかりませんが、日本同様にその国や地域による特性があるのは間違いない、と考えています。
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参照:iSeeCars