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パリMSで発表された超過激マシン、ルノーR5ターボ3E。どうやら市販をもっとも望んでいるのは消費者ではなくルノーのCEO、ルカ・デ・メオその人であったようだ

パリMSで発表された超過激マシン、ルノーR5ターボ3E。どうやら市販をもっとも望んでいるのは消費者ではなくルノーのCEOその人であったようだ

| ただし現時点では資金を捻出できない |

消費者が十分な熱意を見せれば市販化への道が拓けるかも

さて、先日ルノーは超過激なエレクトリックホットハッチ、「R5ターボ3E」を発表していますが、これはかのルノー5ターボの再来であり、多くの人の興味を引いたものと思われます。

そして今回、ルノーCEO、ルカ・デ・メオ氏が発言したところによれば「「R5ターボ3Eを市販したい」。

ただしこの希望には「資金があれば」という但し書きがついており、同氏は「他の、もっと売れるであろうクルマにかけるコストを削ってまで」このクルマの市販化を進めることはビジネス的に難しいということも示唆しています。

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問題は、R5ターボ3E市販化を実行するための資金があるかどうか

そしてルカ・デ・メオCEOは「問題は、それを実行するための資金があるかどうか」ということにも言及していて、しかしこれは技術的に生産可能だとも。

もちろん市販車となるとロールバー、全長を超えるような巨大なリアウイングなどいくつかの「非現実的な」装備が省かれることになりますが、「リアに2つのエレクトリックモーター、車体フロアに42kWhのバッテリーパックをマウントして375馬力を発生する」という構造を実現するためのベースを保有しているとも発言していて、しかし資金がないので冗談半分に「クラウドファンディングでもやるか」とも語ったようですね。

renault-r5-turbo-3e-concept (2)

なお、このルノーR5ターボ3Eは一般向けとして大量に販売されるようなクルマではなく、「一部のエンスージアストしか買わない」クルマ。

よってルノーの取締役会が「通常では」これを認可するとは思えませんが、ルノーはEV時代に突入するに際し、よりプレゼンスを高めるために「5(サンク)」「4(キャトル)」の(EVでの)リバイバルを決めています。

ネオクラシックカーのリバイバルは利益が取れる?

そして現在、なぜか「スポーツカー」が非常に大きな注目を集めるようになっていて、かつネオクラシックカー(911はもちろん、ランチア・デルタなど)のレストモッドも大変人気があり、しかも5ターボのレストモッドも登場している今、話題集めとしてこれを利用するのも一つの手段かもしれません。

更に言うとですが、この手のクルマは若者が購入するというよりも、「当時を懐かしむ」比較的年配の、そして成功してお金を持っている人々が購入するものだと思われるので、少量生産であったとしても価格を高く設定することでなんとか損益分岐点にまで近づけることができるのかもしれません。

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実際のところ、同年代のホンダNSX、メルセデス・ベンツ2.5-16 EVO、日産R32 スカイラインGT-Rなどは非常に高値で落札されており、これらの高騰については、もちろん投機目的という理由も否定できないものの、「高値でも買う」人がいるからこそ価格が上がっているということに。

そして「高くても買う」というのは、これらの車が現役だったころにまだ若く、そしてお金がなくて買えなかった人々が(成長し、成功した)今になって買っているから(夢に値段はつけられない)だとされ、そういった観点では、このR5ターボ3Eの購買層もそれらとぴったり一致するということになりそうです(さらに新しい客層が加わることも間違いない)。

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R5ターボ3Eを発売するというのは難しい決断だとは思いますが、どのみちルノー5を発売する計画があり、さらにはそのホットバージョンをアルピーヌからも発売するとも言われているので、となるともうちょっとだけ進めてこのR5ターボ3Eを発売してもいいのかも。

まったくのゼロベースではなく、ある程度の「ベース」があり、かつこのR5ターボ3Eの存在は量販モデルの「5」にも好影響を与えるはずなので、単純に「このクルマ単体での販売による損益」だけでR5ターボ3Eの価値を測ることはできず、ルノーには「思い切った決断」をしてほしいと願う今日このごろです。

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参照:Top Gear

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