| フェラーリ・テスタロッサは誰が何と言おうと一つの時代を象徴するスーパーカーだった |
そのうちフェラーリが本当に「ICONA」シリーズからテスタロッサモチーフのクルマをリリースするかもしれない
さて、レンダリングアーティスト、アンドラス・ベレス氏が「もしもフェラーリ・テスタロッサが現代に蘇ったら」というCG作品を公開。
フェラーリ・テスタロッサ(1984年〜1992年)は1990年代を代表するスーパーカーの一つですが、その直接の後継モデルは現代では見当たらず、そしてカタログモデルとしてのミドシップV12モデルもまた存在しない状態です。
なお、同じようにかつてスーパーカーのアイコンでもあったランボルギーニ・カウンタックは限定台数ながらも見事に復活しており、よってテスタロッサの復活を願うフェラーリファンも少なくはないかもしれませんね(ぼくもその一人ではある)。
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現代版フェラーリ・テスタロッサはこんなクルマ
そこでアンドラス・ベレス氏が考案したフェラーリ・テスタロッサを見てみたいと思いますが、レンダリングのベースは296GTBを用いており、しかしサイドにはテスタロッサのデザイン的特徴であるルーバーが再現されています。
ちなみにヘッドライトはリトラクタブルではなく、カバーが「スライド」する方法。
フロントだと、やはりテスタロッサっぽいランプがバンパー内に組み込まれていることがわかりますが、こちらはデイタイムランニングランプとして機能するようですね。
カバーが開くとこう。
なお、かつてのスーパーカーがリトラクタブル・ヘッドライトを採用していたのは、「スーパーカー特有のフロントの傾斜角や位置(高さ)にヘッドライトを埋め込むと、法規を満たすことが(照射範囲や位置的に)できなかったから」で、つまりは技術的な解決策であったわけですね。
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逆に、通常のセダンなど「普通の車高や、普通のフロントセクションの形状」を持つ車だとこういった問題はそもそもなく、よってリトラクタブルヘッドライトは基本的に「車高が極端に低く、ウェッジシェイプを持つスーパーカー特有のヘッドライト」ということに。※デロリアンDMC-12は、”ヘッドライトの高さ”に関する法規を満たすために最低地上高が上げられている
ただ、リトラクタブルヘッドライトは「スーパーカー特有の構造」だけあって、「スーパーカーらしさ」を表現するには非常に有効な手法であり、そして多くの人が「リトラクタブルヘッドライト=スーパーカー」と認識しているため、一部の自動車メーカーではこれを現代的に再解釈したヘッドライトを組み込むことがあり、実際にフェラーリは「デイトナSP3」にて、かつてのリトラクタブルヘッドライトを模した構造を採用しています(この構造を採用せずとも法規を満たすヘッドライトを装着することができたものと思われるが、このモデルの性格上、”ノスタルジー”を考慮した結果なのだと思う)。
リアもしっかり「テスタロッサ」
そしてリアを見てみると、こちらも「テスタロッサ」らしさ満載となっていて、トンネルバックに「あの」ルーバーが再現されています。
ただしリアセクションについては、物理的なルーバーがあるというわけではなく、リブによってルーバーが再現されているようで、テールランプが発光するとこんな感じ(ちょっとランボルギーニっぽい)。
なお、フェラーリはICONAシリーズ(モンツァSP1/SP2、デイトナSP3)や296GTBなどで過去のモデルを参照したデザインを採用しているものの、それらは「過去のアイコニックなフェラーリ複数」のディティールを反映させる場合が多く、つまり「特定モデルのリバイバル」を行っているわけではなく、そう考えると、テスタロッサのディティールが今後のフェラーリのクルマに反映されることはあっても、「テスタロッサの復刻」そのものはないのかもしれません。
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参照:andras.s.veres(Instagram)