ノビテックが「フロントスクリーンなし」のハイパーカー、マクラーレン・エルバを904馬力にまでチューン！たぶんドライバーが耐えられないだろうな・・・。

｜　マクラーレン・エルバは「一度は運転してみたい」クルマだが、ヘルメットがなければ怖くて乗れない　｜

新車時には完売するのに苦労したようだが、現在では相応のプレミア価格にて取引がなされている

さて、マクラーレンやフェラーリ、ランボルギーニなどのスーパーカーをカスタムし、その性能をさらに引き上げることで知られるノビテック。

今回はマクラーレンの限定ハイパーカー、エルバのアップグレードを手掛けており、カスタムサスペンションにホイール、さらに908馬力にまでパワーアップさせるという離れ業を見せています（このクルマを弄ることができるチューナーはそうそうない）。

まさかこのクルマをチューンするオーナーがいようとは

なお、フェラーリ・モンツァSP1をノビテックがカスタムした際にも驚かされましたが、すでに極限の性能領域に達しているマクラーレン・エルバをカスタムしたというのもまた驚き。

もちろんこれはノビテックのデモカーというわけではなく、このエルバを所有するオーナーがノビテックにカスタムを依頼したのだと考えられ、そのオーナーはノーマルのエルバに満足できなかったということになりそうです。

なお、マクラーレン・エルバはマクラーレンのハイパーカーではもっとも軽くもっともパワフルなクルマで、ルーフもフロントガラスもなく、804馬力を発生する4リッターV8ツインターボエンジンを搭載しており、0−100km/h加速は2.7秒、最高速は335km/hにも達します。

ちなみにこのエルバ、フロントスクリーンがないために時速60キロになるとメガネが飛んでゆき、時速110キロになると息ができなくなると言われていますが、アクティブ・エア・マネージメント・システム（AAMS）なるデバイスを搭載しており、これをアクティベートさせれば乗員に当たる風が「いくばくかは」マシになるもよう。

ノビテックはそのマクラーレン・エルバをさらにパワーアップ

そういった「ノーマルであっても、とんでもない速さを誇り、ドライバーに「圧」をかけるエルバですが、ノビテックはさらにこの性能に磨きをかけており、他モデルのチューニングプログラム同様に3つのステージを用意しています。

いずれのチューニングプログラムにもECUのパワーアップが含まれますが、これはおなじみプラグアンドプレイのNovitec N-Tronicモジュールによって行われ、つまり車両を加工して配線に割り込ませたりという必要がなく、文字通りのポン付けです。

そのほか、エンジンルームの温度を下げるために背圧を下げ、耐熱処理が施されたカスタムエキゾーストもこれらに含まれており、オプションだとさらに絶縁性を高める999ファインゴールドメッキも選択可能。

これら3つのチューニングプログラムの相違はNovitec N-Tronicの仕様の差、そして触媒の仕様もしくは「直管」かどうかの違いということになりますが、もっとも過激な仕様だと908馬力を発生することになり（もうちょっとで1,000馬力）、しかしパフォーマンス自体はノーマルと変わらない数値が示されています（これ以上速くなるとドライバーが耐えられない）。

そのほか、ヴォッセン（VOSSEN）との共同開発による鍛造MC3センターロックホイール（20 / 21インチ）も用意され、この7本スポークホイールは72色のカラーバリエーションを持ち、表面はブラシもしくはポリッシュによる仕上げを選択可能。

今回公開されている個体についてはノーマルの外装を持つように思えますが、ノビテックでは様々なレザーやアルカンターラを使用したカスタムインテリアを提供できると述べていて、しかしノビテックの場合、これまでの例から見て（マンソリーなどほかのチューナーに比較して）インテリアにまで手を広げる例は少ないようでもありますね。

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参照：Novitec