| どう考えても非力な、そしてNAのGR86に勝ち目はないと考えていたが |
ドラッグレース当時は「ウェット」ということも大きく関係していそう
さて、英国Carwowが「トヨタ(80)スープラとGR86とのドラッグレース」を実行した動画を公開。
80スープラは映画「ワイルドスピード」への登場によって神格化されるまでの地位を獲得していますが、それだけにGRスープラに対する否定的な意見が(GRスープラ登場初期に)多かったのもまた事実。
加えて、神格化されているがゆえに(トヨタ・ハチロクや初代ホンダNSX、日産R32 GT-Rのように)そのパフォーマンスが現代においても第一級だと信じられている側面も否定できません。
実際のところ、ぼくも当時のこれらのクルマの速さが印象に残っているので、とくに今回の80スープラ VS GR86だと、どうやっても80スープラの勝ちだろうと考えていたものの、今回の動画を見るに、実際はGR86に(80スープラが)対抗できない状態となっており、ここに世代のギャップを見た思いです。
80スープラ、GR86のスペックはこうなっている
そこでまず両者のスペックを見てみると、80スープラに積まれるエンジンは3リッター直6ツインターボ(伝説の2JZ)、出力は280馬力/434Nm、車体重量は1,490kg。
対するGR86は2.4リッター自然吸気(水平対向4気筒)235馬力/260Nm、車体重量は1,274kgという数字を持っています。
なお、パワーウエイトレシオだと80スープラが5.32、GR86が5.42なので大きく変わるわけではありませんが、80スープラはターボということでトルクが大きく、ここは圧倒的に有利な部分です。
トランスミッションは両者とも6速マニュアル、そして駆動輪は後輪のみなので、ここは両者で差がないところですね。
実際に80スープラ、GR86がドラッグレースを走ったらこうなった
そこで実際に80スープラとGR86とが走行した結果ですが、路面状況はウェットであり、パワーやトルクよりもトラクションコントロールの精度が大きく左右する環境でのスタートです。
そしてスタートはほぼ同じ、しかしその後はGR86がどんどん差を広げ・・・。
14.8秒でゴール。
対する80スープラは15.3秒でゴールしていますが、いかにウエットといえどもスタートした後に差が広がるということはちょっと予想外であり、GR86の軽量性、そしてトラクション性能の高さ(重量バランスや足回りを含む)が優位を招いたのかもしれませんね。
80スープラ、GR86がドラッグレースを走る動画はこちら
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参照:carwow