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スバルが新規商標「Ste」を出願!今や当初の目的を失い、「水増しのためのハンパなモデル」にその名が使用されるのみとなったSTIと交代か

スバル

| STIはかつてNISMO、TOM'S、マツダスピードとともに絶大なる存在感を示していたが |

モータースポーツ全盛期のハイパフォーマンスブランドはいまやいずれも存在感を失いつつある

さて、スバルがドイツ特許商標庁に「Ste」という商標を申請したとの報道。

これはおそらく、これまで愛されてきた「STI」に代わり、エレクトリック時代のファイパフォーマンスモデルに用いられるものではないかと見られていますが、現時点ではどういったモデルに対してどういった使い方がなされるのかはナゾのまま(陸上、空中、または水上による移動のための装置に関する第12類に出願されている)。

スバルは今後「STe」をどう使う?

なお、スバルは約1年前、新型WRXに「STI」を投入しないことを決め、現在ラインナップされるのは雰囲気だけSTIな「STI ”Sport”」のみとなっていますが、STIが投入されないのは「ガソリンエンジンがもう存続できず、それがわかっている時点でハイパフォーマンスモデル(STI)の開発を行うことに意味を見いだせない」から。

一方で電動化に注力するとも宣言し、東京オートサロン2022では「STI E-RA Concept」を発表しており、これは”Electric-Record Attempt”の頭文字を持つ1,000馬力のエレクトリックハイパーカーです。

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つまり、この時点では、ガソリンエンジン搭載モデルにはSTI可能性がなくとも、エレクトリック時代において「STI」ブランドを使用する予定になっていたのだと考えてよく、しかし今回申請された「Ste」によってその将来が危ぶまれており、STIが今後「Ste」と共存するのか、それとも取って代わられるのかというところに注目が集まっているわけですね

参考までに、STIは1984年に「SUBARUを世界一に」というコンセプトのもとに創立され、1988年に法人化されたスバルの子会社で、1990年からレガシィにてWRCへと参戦し、その後はインプレッサに切り替えて46勝をマークするなど目覚ましい活躍を見せ、その後は「インプレッサ22B STI」といったコンプリートカーのリリース、さらにスバル車向けのオプションパーツの開発・販売などを行っています。

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なお、「STI」とは「スバルテクニカインターナショナル(Subaru Tecnica International)」の略であり、2006年以前は「STi」つまり「i」が小文字にて表記されていたものが現在「すべて大文字」にて表記されるように(STIバッジの"i"は小文字スタイル)。

ただし2008年にWRC参戦を終了した今、STIは「コンプリートカーの製作」「パフォーマンスパーツの開発・販売」「ウェア・グッズの販売」という3本柱にシフトしており、これは日産の「NISMO」、トヨタにおける「TOM'S」とよく似た状況で、文字通りモータースポーツ全盛期を経て衰退期に入っているということを意味していると考えていいのかも。※マツダスピードも同様である

スバル「STI」は今後衰退する?

そしてニスモが組織変更を行い、TOM'Sが傍流に押しやられたように、STIもまたこのまま存在感を発揮できない可能性が高く、というのも現在では「STI Sprts」という、STI本来の精神とはあまり関係性がない、販売のために”水増しされた半端なモデル”にその名が使用されるにとどまっているから。

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そう考えるならば、このままSTIを”ファッションブランド”的な存在として維持させるよりも、スバルはここでSTIをすっぱり引退させて「Ste」へと切り替え、そこでハイパフォーマンスEVの開発に専念してかつての栄光を取り戻すべく再スタートを切ったほうがいいんじゃないかと考えたりするわけですが、現実的にスバルがどう考えているのかが明らかになるにはもうちょっと時間を要しそうですね。

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参照:CARBUZZ

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