
| すでに北米では高い人気を獲得している「ウィルダネス」シリーズではあるが |
残念ながら今に至るまで日本では本格導入がなされていない
さら、スバルが日本国内で、オフロード志向の特別仕様「クロストレック・ウィルダネス・エディション」を発売。
この「ウィルダネス」は、本来北米市場で展開される“本格オフロード仕様”シリーズであり、しかし日本向けモデルはやや性格が異なる——ワイルドさよりも、スタイルと希少性を重視した仕上がりとなっているもよう。
■ 限定500台、見た目は“ワイルダー”でも中身は控えめ
今回のクロストレック・ウィルダネス・エディションは国内500台限定にて発売され、それぞれ「Touring」と「Limited」をベースとした「Touring WILDERNESS Edition」、「Limited WILDERNESS Edition」が設定されています。
ボディ各部には、傷に強いとされる「デコボコブラック(Deco-Boco Black)塗装」が施され、これはドアミラーやサイドモール、カーゴステップなどに採用されている、とのこと。※スバルらしくない、しかしトヨタっぽいネーミングセンスである
Image:SUBARU
さらに、マットブラックのフロントグリル、プロテクター付きのフロントシールド、ボンネットデカール、ダーク仕上げのランプガーニッシュ、そしてマッドフラップとリアゲートのウィルダネス・エンブレムなど、外観上の変更点が多数導入され・・・。
足元にはマットブラック塗装+イエローアクセント入りの17インチホイールを装着。
タイヤはトーヨー・オープンカントリーA/T IIIを採用し、ホワイトレター仕様でアウトドア感が満点という演出も。
Image:SUBARU
■ アメリカ仕様の“リフトアップ&専用足まわり”は非採用
残念ながら、日本仕様ではリフトアップサスペンションや専用ダンパーといった本格オフロード装備は搭載されおらず、つまり外観はワイルドではあるものの、走り(悪路走行)の部分では通常のクロストレックと大きな差はないということになりますね。
Image:SUBARU
ちなみにこちらが北米仕様のクロストレック「ウィルダネス」。
願わくばこちらの「北米版」の導入も期待したく、しかしそれは今回のクロストレック・ウィルダネス・エディションの人気いかんに懸かっているのかもしれません。
Image:SUBARU
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■ 内装・装備は標準モデルと共通
インテリアは標準クロストレックと同じ仕様で、フルLEDライト、ルーフレール、パワー&ヒーター付きフロントシート、ヒーター付きステアリング、内蔵ナビゲーションなどを装備。※やはりウィルダネス専用デザインは見られない
■ パワートレインは2.0L e-BOXERハイブリッドのみ
エンジンは2.0リッターe-BOXERハイブリッド(143ps+モーター出力13ps)を搭載。
駆動方式はおなじみのシンメトリカルAWDで、アメリカ仕様の2.5リッター水平対向エンジン(182ps)と比べるとパワーは控えめです。
■ 価格と販売方法:抽選制で限定500台
価格は以下の通り(消費税込み):
- ツーリング:3,993,000円
- リミテッド:4,037,000円
これは標準仕様より約50万円高い設定で、販売は抽選方式となり、全国のスバル販売店にて11月30日まで申込みを受け付け中です。
Image:SUBARU
■ アメリカ仕様との比較:見た目以外は“別物”
アメリカ市場のクロストレック・ウィルダネスは、
- 専用リフトアップサスペンション
- アプローチ/デパーチャーアングルの拡大
- 専用ボディキット
- 2.5L 182psエンジン
 
といった“走り重視の改良”を受けており、価格も$33,795(約505万円)と本格派。
それに比べると、日本版は“アーバンアウトドア”寄りのファッションSUVという位置づけといえそうです(ただ、実際にこのクルマで荒野を走る例は多くはないと見られ、変更を最小限に抑えたことで価格の上昇幅も大きくはなく、このあたりはスバルの英断であったのかもしれない)。
Image:SUBARU
まとめ
スバル・クロストレック・ウィルダネス・エディション(日本仕様)は、「見た目の冒険心」と「都会的プレミアム感」を融合させた限定モデル。
アメリカ版のようなハードな性能はないが、スバルらしい堅実な仕上がりと特別感を楽しめる1台であることは間違いないといえそうです。
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参照:SUBARU

















