| おそらくこのスバル・インプレッサ22B STiは今後その価値を失うことはないだろう |
「未来永劫残すべき」スバル車のひとつであることは間違いない
さて、先日イギリスのプロドライブが「レストモッド」版であるP25を発表したことで再注目を浴びているスバル・インプレッサ22B STi。
スバル・インプレッサSTi 22Bは、1998年のスバルWRC三連覇を記念して400台のみが発売された限定モデルで、当時の国内価格は500万円という高額さにかかわらずわずか2日で完売してしまったという伝説を持つことでも知られます。
ベースとなるのはインプレッサWRX STi(E型クーペ)、しかしエンジンには専用となる2.2リッターバージョンを搭載しますが、このエンジンは職人による手組みにより製造され、ビッグサイズのターボチャージャー、鍛造ピストン、ナトリウム封入エキゾーストバルブ等が組み込まれることで出力は(当時の自主規制上限ギリギリの)280馬力を発生することに。
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予想落札価格は最高で12万ポンド
そしてこのスバル・インプレッサ22B STiについて、走行距離は約58,000キロ、過去18年間は同じユーザーによって所有・管理されていると紹介されていますが、詳しい情報は記載されておらず、しかし予想落札価格は最高で12万ポンド(約2000万円)というエスティメートが出ており、一時よりはちょっと下がったといえどこれは「相当な額」。
見た感じだと(走行距離にもかかわらず)非常に美しい外観を保っており、ある意味では不動産よりも投資効率が高そうですね。
スバルの「ブルー」は時代に合わせて変化している
ボディカラーはスバルの特徴的な「WRブルー・マイカ」。
ちなみにこのスバルのブルーも時代に合わせて変化しているといい、2014年に先代SUBARU WRXが登場した際、それまでのWRブルー・マイカからWRブルー・パールへとチェンジしているもよう。
もともとWRブルー・マイカは(2008年まで参戦していた)WRCで”映える”色ということで開発された背景を持っており、この色が選ばれたのは「1台づつ走るラリー競技において、雪や砂、石畳など様々なステージで目立つ」ことを目的に調合されているからだと(スバルによって)紹介されています。
そして現在のWRブルー・パールは(WRC撤退の後の活躍の舞台となった)SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースなど「アスファルトの上で」、かつ他のマシンとともに戦うことを考慮し、(その状態でも目立つよう)それまでのWRブルー・マイカに比較すると赤みの入った色味になっていて、つまりは「主戦場にあわせて」カラーリングも進化しているようですね。
さらに言えば、アクセントカラーのチェリーレッドについても、STIモデルのラインアップが「上質な内外装と乗り心地を持つモデルにも波及した」ことから、それらモデルにも似合うよう、かつての発色の良いピンクから、ややトーンを落とした”落ち着いた”色調へと変化しているのだそう。
このインプレッサ22B STiのインテリアについても、ステアリングホイールのグリップ部分のテカリ、シート生地の多少のスレなどはあるものの、全体的に見て非常にコンディションが良く、キーシリンダー周辺に傷が見当たらないことから(ここを見れば、オーナーのクルマに対する扱いがわかる)非常に大切にされていたことがわかります。
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