「MGサイバースター」がついに発表目前！もともとはeスポーツのためにデザインされ、その後市販化に移されたピュアエレクトリックスポーツ。536馬力の4WD

｜　なかなかにうまくコンセプトカーの雰囲気を残して市販化へと移行させたようだ　｜

現在発売時期や価格は不明だが、すでに5,000人もの人が予約済み

さて、現在は中国資本となっている英国の名門自動車メーカー「MG」。

MGは2000年にローバー・グループが解体されるに際して「MGローバー」として再出発していますが、その後2005年に経営破綻してしまい、そこでMGとローバーとが分離され、MGは中国の南京汽車によって買収されています。

一方のローバーについてはフォードが買取り、その後インドのタタがジャガー・ランドローバーとローバーを（フォードから）入手して現在に至りますが、タタはローバー名義では自動車を生産していないので、結果的にローバーは現在「消滅に等しい」状態です。

なお、過去には上海汽車がMGを買い取るというウワサもあり、しかしその際には（上海汽車ではなく）南京汽車がMGを手に入れたため、上海汽車はやむなくローバー75のみ（車種単独）の生産設備含む権利を入手したことがあるのですが、その後南京汽車は上海汽車に買収されているので、結果的に上海汽車はMGブランドを手に入れたということになりますね（よって、現在のMGの親会社は上海汽車＝SAICである）。

現在ローバーは「名爵」名義で展開中

そこで今回、中国工業情報化省に提出された書類からその姿が判明した「MGサイバースター（MG Cyberster）」ですが、もともとは中国で開催されているeスポーツシリーズにて使用することを前提に考案された「バーチャルな」クルマ（下の画像）ではあったものの、市販化の要望が強かったものと思われ、発表後ほどなくして「実車市販化」という話が持ち上がっています。

つまりは「（一連のヴィジョン・グランツーリスモ同様に）ゲームの中での現実性は考えられていたものの、実際に市販することは考えていなかった」ため、市販化に際しては大きくそのデザインがトーンダウンしてしまったわけですが、それでもMGは最大限の努力を行ったと見え、当初のデザインから・・・。

こういった感じに（ただし、その雰囲気はうまく残されている）。

市販版「MGサイバースター」はこんなスペックを持っている

そして中国工業情報化省には様々な情報が掲載されており（市販化に先駆け、詳細を届け出なくてはならない）、提出されたシートによれば、フロントに定格出力101馬力/ピーク出力201馬力を発生するエレクトリックモーターを搭載し、車体後部にマウントされるエレクトリックモーターは通常215馬力/最大335馬力を発生するといい、最高速度は（おそらくはバッテリー保護のため）時速200キロに設定されています。

このMGサイバースターの全長は4,535mm、全幅1,913mmミリ、全高1,329mm、ホイールベースは2,690mm、車体重量は1,985kgだとされ、同時にオプションについても届け出られていて、ソフトトップはブラックとレッドの2種類、ホイールデザインも2種類、エンブレムも3パターンの異なるスタイリングから選ぶことが可能です。

現時点では、このサイバースターの発売時期については明かされていないものの、今回こうやって情報が登録されたということは「もう間もなく」なんらかの公式発表があると見てよく、そう遠くない時期に（5,000人いるという）サイバースターの予約済みオーナーへと納車が開始されることになりそうですね。

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参照：Car News China