| そのルックスはなかなかに刺激的だが、おそらく実際に発売されることはなさそうだ |
さて、現在中国は上海汽車(SAIC)が所有する英国の名門ブランド「MG」。
正確に言うならば、南京汽車がMGを買収し、その南京汽車を上海汽車が傘下に収めた、ということになります。
ちなみにMGは2000年に「MGローバー」として再出発していますが、2005年に経営破綻してしまい、そこでMGはローバーから切り離されて南京汽車に買収されることに。
この際ローバーが上海汽車に買収されるという話もあったものの、ローバーの方はフォードが買取り、その後インドのタタがジャガー・ランドローバーとローバーを(フォードから)入手して現在に至りますが、タタはローバー名義では自動車を生産していないので、結果的にローバーは現在「消滅に等しい」状態です。※ローバー75単独のみ、上海汽車が生産設備や権利を入手したことがある
一方、MGはけっこう頑張っていた
なお、MG、ローバーとも中国の自動車メーカーが手に入れたがっていたということになり、結果的にMGは中国に渡ったわけですが、どうやら中国は「英国好き」な一面がある模様。
これはアメリカを仮想敵国としているためか、国ぐるみで「英語圏のトップを英国だと見なしている(アメリカを認めない)」というフシがあり、自動車だけではなく、アパレルブランドや、そして留学先としても英国の人気が高いと言われます。
現在MG(中国語だと名爵)はセダンとして「MG5 」「MG6」、SUVとして「MG HS」「MG ZS」を持ち、なかなかにスタイリッシュなクルマをリリースしていて(画像はMG6)、中国内では「オシャレなクルマをリリースするカーブランド」という位置づけなのかもしれませんね。
そこでMGは「サイバースター」をリリース
そしてMGは今回「サイバースターコンセプト」をリリースすると発表し、ひとまずは一連のティーザー画像を公開。
サイバースターという名称はおそらく「サイバーなロードスター」ということになるのだと思われ、その名の通り未来っぽいデザインを持っています。
このサイバースターコンセプトについて、詳細はまだまだ明かされていないものの、MGによると「ジェネレーションZのためにデザインされ、ビリビリ動画のeスポーツチームとのコラボレーションによって誕生した」とされています。
パワートレーンは外観から見て分かる通り「ピュアエレクトリック」だと報じられていて、さらにMGはこのクルマについて「スーパーカー」だとも表現。
発表は3月31日に行われるそうですが、おそらくは「ゲームの中にだけ存在する」クルマであり、つまりビジョン・グランツーリスモ(VGT)と同様のポジションなのだと思われます。
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