992.2世代のポルシェ911カブリオレがニュルに登場！4リッター自然吸気エンジン搭載の可能性、そしてこの速度に対する安定感はまさにポルシェ【動画】

｜　718ケイマン / ボクスターGTS同様、911でも4リッター自然吸気エンジンの採用（復活）となるか　｜

実際にポルシェは「ユーロ7にて決められる、排気量あたりのパワー上限」を活用し排気量を上げる可能性を示唆したことがある

さて、ここ最近急激に目撃頻度が上がってきた992.2世代（フェイスリフト版）のポルシェ911。

ベースモデルの911カレラに加え911ターボの試作車も目撃されていますが、今回は911カブリオレの姿が動画に収められています。

おそらく発表は今年秋だと見られていますが、その発表に向けてかなり高いレベルにまで開発が進んでいるものと見え、今回のプロトタイプではかなり偽装が薄くなっているようですね。

もしかすると自然吸気エンジン搭載の可能性も？

その外観は大きく変わるものではなく、目立つのはフロントバンパー左右に設けられた大きな開口部くらい（内部にアクティブシャッターを備えている）。

なお、この「大きな開口部に水平方向のスラット」というのは先日発表されたばかりのフェイスリフト版カイエンとも共通しており、このスラットの数や位置によってグレードを区別することになるのかもしれません。

そしてちょっと興味を惹くのはテールパイプの位置で、これは「中央寄り」のスポーツエキゾーストの位置とも、標準仕様の「左右両端」とも異なっていて、いうなれば718ケイマン / ボクスターGTS4.0と同じ位置。

そうなるとこのプロトタイプは3リッターターボではなく「4リッター自然吸気フラットシックス」を積んでいる可能性も見えてきますが、ポルシェの開発陣は911のエンジンを自然吸気に戻したいと考えているとも報じられているので（ただしその場合はかなり大きな触媒が必要だとも述べている）、このプロトタイプはその可能性を模索しているのかも。

もしポルシェ911のエンジンが4リッター自然吸気に戻れば、それは一大事である

なお、ポルシェは大排気量エンジンを好む傾向にあり、それは新型カイエンSのエンジンが3リッターV6から4リッターV8へと変更されたことを見てもわかるとおりで、こういった例を見ると「911でも自然吸気に戻し、排気量を拡大する（というか以前のエンジンに戻る）」ということが行われても不思議ではないだろうと考えたり。※実際に718ケイマン / ボクスターGTSでは同じことが起きている

さらにポルシェは「911はピュアエレクトリック化とはもっとも遠いところにあるクルマ」だとも述べ、あと10年は完全電動化を行わないことについても言及していますが（ただしハイブリッド化は不透明である）、次期718ケイマン / ボクスターがEV化することが決定している以上、そしてポルシェ全体のCO2排出量が今後下がってゆく可能性が高いことを鑑みるに、「911では好きにさせて欲しい」というのがポルシェのエンジニアの偽らざる心境なのかもしれません。

ちなみに動画ではかなりのハイペースで走行しており、ニュルブルクリンクを縦横無尽に駆け抜ける様子が収められ（そのサウンドも聴くことができる）、動画を見る限りではロールは少なく（かなり安定している）、しかし車体が「上下」にゆすられていることがわかります（路面が荒れているのかもしれない）。

新型ポルシェ911カブリオレがニュルを走る動画はこちら

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参照：CarSpyMedia