「ミドシップ」と言われる究極のマスタング、GTDの動画/画像がリーク。巨大なGTウイングにディフューザー、スポイラーがあまりにもアグレッシブ【動画】

｜　このリークの数時間前には「マスタングにミドシップモデルが追加」というウワサが流れている　｜

ただしボクは「フロントミッドシップ」ではないかと予想

さて、「フォードがモントレー・カー・ウィークにて、ミッドシップ・マスタングを発表する」と報じられた直後にその画像がリーク。

これは8月14日にラスベガスにて重要顧客向けに公開されたものだと報じられていますが、「間違いなくこれまでで最もクレイジーなマスタング」であることがわかると思います。

なお、ステージには「GTD」という文字があり、これはアメリカでは（FIAの定める）GT3に近い内容を持つモータスポーツ上のカテゴリで、今年3月にフォードのジム・ファーレイCEOが匂わせた通り、「公道走行が可能な、しかしサーキット走行に特化した、モータースポーツ直結のハードコアバージョン」ということになりそうです。

「フロントミドシップ」なのか「リアミッドシップ」なのか？

そしてもっとも注目すべきはこのマスタングが「ミドシップである」ということですが、「ミドシップ」だからといって「（C8コルベットのような）リアミッド」ではなく、現在のエンジン搭載位置をずらして「フロントミッド」としている可能性も報じられています。

現時点ではいったいどっちのミドシップなのかはわからないものの、フロントフェンダー上の大きなダクトを見ると「フロントミッド」のようにも思えますし（フロントにエンジンが無いのであれば、フェラーリのように”Sダクト”を設けてもいいはずだ）、リアフェンダー上のエアインレットを見ると「リアミッド」のようにも見えますね。

ただ、リアミッドにしてはリアサイドウインドウ、リアウインドウが「普通」すぎるという疑問もあり（ハイパワーなエンジンにフレッシュエアを送る構造を持っていない）、これを解決するにはあと数日後の正式発表を待つよりないのかも。

製造を担当するのはカナダのマルチマチック

そしてこの7マスタングGTDにつき、製造を担当するのはカナダのマルチマチック社だとも報じられ、同社はこれまでにもフォードGTの製造を担当し、マスタングの競技用バージョンを製造しているレーシングカーファクトリー。

よってこのマルチマチックが（現行マスタングに採用される）S650プラットフォームではなく、オリジナルの（リア）ミドシップ用プラットフォームを用いてこのマスタングGTDを製造するという話も出てきていて、しかしそうなると（公道走行の認可を得るため）クラッシュテストほか様々なテストを行う必要があり、この手法は現実的ではないかもしれません（技術的には可能だが、市販時にはとんでもない金額になり、誰も買わないようなレベルになると思われる）。

もしくは現行プラットフォームを改良してリアにエンジンを押し込む可能性も否定できず、しかしその場合にドライバビリティを確保できるのかどうかという疑問も生じ、マルチマチック社のノウハウを持ってしても、フロントエンジンのマスタングを「リアミッド」へと置き換えることは容易ではないだろう、とも考えます。

よって、妥当なところでは「フロントミッド」への変更だと思われ、しかしそうなるとリアフェンダー上のインテークは何なのかがわからないといったところです（サイズがそう大きくはなく、ブレーキ冷却用として機能するのかも）。

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参照：StangMode