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欧州にもキャンプブームの波。メルセデス・ベンツがキャンプ対応Vクラス「マルコポーロ」、そしてTクラスをキャンピングカーに改装できるモジュールを発表

2023/09/05

欧州にもキャンプブームの波。メルセデス・ベンツがキャンプ対応Vクラス「マルコポーロ」、そしてTクラスをキャンピングカーに改装できるモジュールを発表

| オートキャンプ市場は年率5%の成長を記録、これからも伸びる分野だと目される |

おそらくはいくつかの自動車メーカーが相次ぎ参入することになるだろう

メルセデス・ベンツが、ドイツで開催されているキャラバン・サロン・デュッセルドルフにて2台の新型マルコ・ポーロを展示。

なお、メルセデス・ベンツにおける「マルコ・ポーロ」はキャンピングカーもしくはそれに準ずる車両に与えられる名称です。

今回展示されたのはVクラス・マルコ・ポーロとマルコ・ポーロ・モジュールを搭載したTクラスの2台であり、VクラスとTクラスという「大小」に分けたキャンプ仕様を提案した、ということになりますね。

欧州では年々キャンピングカー需要が増加

な、この「キャンピングカー」あるいは「キャンプ仕様」については現在各自動車メーカーが注目するセグメントで、オプションなりコンセプトカーなりで様々な提案がなされているほか、ベースとなる「ミニバン」についても現在拡充が進められています。

実際のところ、この「キャンプ対応車」セグメントは2017年以降、年率約5%のペースで成長を続けており、SUV市場が過密となった今、将来性が見込める分野だとして注目を集めているわけですね。

Mercedes-Benz-Camper (4)

まず、このメルセデス・ベンツ Vクラス・マルコポーロは、1カ月前に発表された新型Vクラスをベースにした「より豪華なモデル」。

近年のミニバン人気を反映し、「商用バンの派生」ではなく、乗用車としてのメルセデス・ベンツたる装備が与えられ、運転席には2つの12.3インチ・ワイドディスプレイ、最新バージョンのMBUX、AR(拡張現実)機能付きナビゲーションなど、メルセデス・ベンツの最新装備がすべて盛り込まれています。

Mercedes-Benz-Camper (5)

そしてルーフにはベッド付きのポップアップルーフ、2段ベッドに変換可能なシート、折りたたみ式テーブル、フル装備のキッチン、ワードローブが備わっており、これらの機能のいくつかは、フロントのタッチスクリーンや専用のスマートフォンアプリ経由にて操作が可能。

参考までに、エアサスにはオートレベリング機能が装備されており、多少傾斜のついた地面であっても、この機能を使用して「車体を水平に」保つことができ、それによって快適なキャンプを行うことができる、とのこと。

Mercedes-Benz-Camper (12)

内装は非常に豪華で、さすがはメルセデス・ベンツのキャンピングカーといったところですね。

Mercedes-Benz-Camper (3)

新型メルセデス・ベンツVクラス・マルコポーロの価格については未公開ですが、かつて日本に導入された際の価格は1,016万円だったので(ただしこれはキャンプというよりは豪華仕様だった)、新型Vクラス・マルコポーロの価格は余裕で1000万円を超えることになるのかもしれません。

Mercedes-Benz-Camper (2)

メルセデス・ベンツ マルコ・ポーロ・モジュールはこんな製品

そしてこちらはマルコ・ポーロ・モジュールを組み込んだメルセデス・ベンツTクラス。

Mercedes-Benz-Camper (13)

車内に設置されているラッシングアイレットを用いて固定することができ、基本構成としては2人用のベッドが含まれ、これにいくつかのオプション装備を追加することが可能です。

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例えば、キッチン・ユニット、冷蔵庫ボックス、補助バッテリー、そしてスリーピング・パッケージなどを足してゆくことができるわけですね。

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さすがは純正品だけあって無駄なく機能的に収納することが可能に。

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ピラー内側には使用頻度が高いものを収めるポーチを装着できます。

Mercedes-Benz-Camper (11)

現時点ではVクラス・マルコ・ポーロ、マルコ・ポーロ・モジュール搭載のTクラスについて「どの市場にて」発売するかは言及されておらず、しかし地元欧州での発売は間違いなさそう。

なお、キャンプのメッカといえばアメリカではありますが、ただしアメリカ向けとしては「オフロード性能が足りておらず」、受け入れられることはちょっとむずかしいかもしれません。

しかし郊外でのキャンプの他にもキャンピングカー需要が拡大しているとも報じられ、それは「コロナウイルスの拡大によって(主にアメリカで)定着したリモートワークのため」だと言われます。

つまり、一部の人々はキャンピングカーを自宅とオフィスの代わりとして活用しているといい、ミレニアル世代、ジェネレーションZにとって「バン・ライフ」は非常に魅力的に移る、とも(もちろんこういった人々はキャンピングカーにオフロード性能を求めない)。

つまり、働き方の変化によってクルマのトレンドも(思いがけず)変わってきたということになりそうですが、今後様々な自動車メーカーがこの「新しいトレンド」に対応することになりそうです。

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