メルセデス・ベンツが自動運転車両に「ターコイズ」のライトを装備する許可を自動車業界としてはじめて取得。自動運転車両の「目印」として業界標準としたい意向

｜　たしかに自動運転中であるかどうかを外部から「識別」する必要があるように思われる　｜

もしこれが「業界標準」となれば、その基準はメルセデス・ベンツが確立したということに

さて、メルセデス・ベンツが「カリフォルニア州とネバダ州で、ドライブ・パイロットを搭載したメルセデス・ベンツSクラスおよびEQSモデルに特別なエクステリア照明を使用する許可を取得した」と発表。

これはターコイズ（グリーンとブルーの中間）カラーがヘッドライト、ドアミラー、テールランプ内にて点灯するというもので、その意図としては「そのクルマが自動運転で航行している」ということを示すもの。

この特別許可を受け、このターコイズカラーのランプがメルセデス・ベンツ SクラスとEQSの試験用車両へと組み込まれ、そこから2年間もしくは「州議会による法的修正が達成される」まで合法となる、とアナウンスされています。

このターコイズのランプにはどんな意味が？

これらのライトには意味がなさそうではあるものの、メルセデス・ベンツによれば「自動運転車に関するメルセデス・ベンツの取り組みを示す」こと、「自動運転車について一般の人々を啓蒙すること」を目的としており、たしかにこの見慣れないランプを見ることでその意味を調べたり、ひいては自動運転に対して興味を持つことになるのかもしれません。

加えて、法執行機関つまり警察がそのクルマを外から「自動運転航行中であるかどうか」を確認できるようになり、これによって「そのクルマのドライバーがステアリングホイールを握っていなかったり、スマホを見ていても」このターコイズカラーのランプが点灯していれば警察はなにもアクションを起こさなくても良くなるということに。

なお、メルセデス・ベンツがターコイズカラーを選択したのは、まず目立つということ、しかし車両に組み込まれる既存のランプのカラー（イエローやオレンジ、レッド）と混同されることがなく、かつ緊急車両（ブルー）とも区別できるからだと述べており、さらには「生理学的要因と心理的要因の両方において、ターコイズに対する人々の関心が高いこと」から自動運転に理想的なカラーだともコメント。

まず、これらのライトはドライブパイロットを搭載した試験車両に導入され、史上初のSAEレベル3の自動運転車両としてカリフォルニアの高速道路を走行することになりますが、メルセデス・ベンツは将来的に「ターコイズカラーのランプを、自動車業界全体として、自動運転車両の識別表示にしたい」と語り、”自動車を発明した会社”としての義務を新しい時代においても果たしたいと考えているのかもしれませんね。

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