アップルカー（iCar）の発売がまた延期され2028年になるとの報道。さらには自動運転レベルも4から2へと引き下げられ大幅にトーンダウンするもよう

｜　それでもアップルカーは「発売されない可能性」があると報じられる　｜

もし発売された場合の価格は10万ドル（1470万円）を下らない

さて、アップルが電気自動車の開発を行っていることはずいぶん前から知られていますが、その間プロジェクトの進捗がまったく聞こえなくなったり、はたまたコンセプトが変更になったり、さらには様々な会社との提携がウワサされたり、そして発売が延期されたという情報も。

そして今回また話題となっているのが「さらに発売が延期された」というもので、ブルームバーグによれば「発売目標が2026年から2028年に先延ばしになった」とのこと。

発売延期の原因は定かではないが

なお、今回の報道では発売延期の理由については述べられておらず、しかし発売延期にもかかわらず当初目標として掲げていた「レベル4」自動運転システムの実現は叶わず「レベル2」に引き下げられることについても言及されています。

そのほかアップルカーは「成否の瀬戸際」にあるとも述べ、これはこの車両がこの10年以内に登場するか、あるいは永遠に登場しないであろうこと、発売されたとしても10万ドル以上のプライスタグを掲げるであろうことに再度触れており、つまりアップルカーは（その目玉を失い）大幅に商品力が下がって登場することになりそうです。

なお、現在の市販車だと「レベル3」が最高であり（先日発表されたシャオミSU7はレベル4を標榜している）、メルセデス・ベンツだと”ドイツの空港駐車場内でのみ機能する”レベル4を実現済み。

アップルカーは以前、あらゆる状況で自動運転を可能にし、ハンドルとペダルを必要としないレベル5の機能を備えることになるだろうと言われていたものの、今回の報道ではいかに自動運転の実現が難しいかを伺うことが可能です（テスラも未だに公言したレベルの自動運転を実装できていない）。

アップルカーが発売されれば「ヒット」となるか

なお、アップル製品は非常に高価なことでも知られ、しかしながら同時にファンも多く、つい最近だと中国のスマートフォン市場にて「トップに返り咲いた」ことが報じられたばかり。

そしてアップルカーが発売されたとしても（上述の通り）その価格は10万ドル、つまりポルシェ・タイカンやメルセデス・ベンツEQSといったプレミアムEVと同等の価格帯となり、ここで「自動車業界では新参者の」アップルのクルマが売れるのかどうかは全くの未知数です。

もしかすると全く見向きもされないのかもしれませんし、あるいは熱狂的に迎えられることになるのかもしれません。

そして気になるのは「いったいどうやって製造するのか」ということで、これについてはほとんどの自動車メーカーに提携を断られ、頼みの綱のフォックスコンですら協力を拒んだという話もあるほどで、様々な話を総合するに、アップルカーは「実現しない可能性」のほうが高いんじゃないかという気もしてきますね。

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参照：Bloomberg