| これまでの目標数値から一気に飛躍し、その加速は前人未到の領域へ |
おそらくこの加速は人間が扱えるレベルではないだろう
さて、2017年に発表され未だに製造が開始されていない第2世代のテスラ・ロードスターですが(あれから7年も経つのか・・・)、今回イーロン・マスクCEOが自身のXにていくつかの情報について触れています。
これによると「設計のハードルを著しく引き上げた」「0−96km/h(0−60マイル)は1秒以下」「今年末までにはお披露目できる」「納車は2025年から」とのこと。
「これに並ぶクルマは他に存在しない」
そしてイーロン・マスクCEOは「これをクルマと呼ぶことができるとしても、これほどのクルマは他に存在しないだろう」ともコメントしており、当初の計画から大幅に性能やデザインが変わる可能性を示唆しています。
なお、この「0−96キロ加速が1秒未満」というのは純正にエレクトリックモーターによる加速ではなく、イーロン・マスク氏が別途経営する航空宇宙関連企業「スペースX」の有するロケット技術を使用した「スペースXパッケージ」を装着した場合であり、これは車体に(ロケットに使用する)スラスターを10個装着し、その推力をもって車両を加速させるもの。
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これについてはまだ試作車すら公開されていないので「どう動作するのか」はまったくわからないものの、とにかく非常識な加速を行うことは間違いなく、もし本当にこの加速を実現できるとすると、「もはや人間の能力を超えている(とても操作できない)」のかもしれません。
Targeting a 0-60mph time of ~1 second with the fastest spec?
— Sawyer Merritt (@SawyerMerritt) February 28, 2024
Please tell us this machine is coming soon!
これが実現できれば間違いなく「世界最速のクルマ」に
なお、現在世界で最も速い加速を誇るのはリマック・ネヴェーラで、この0−60マイル加速は「1.74秒」。
ちなみに「スペースXパッケージ」を装着しない場合のテスラ・ロードスターの0−60マイル加速は1.9秒ですが、テスラがここまで加速にこだわる理由はちょっとナゾであり、しかしそれは「テスラが広報部門を持たず、テスラの広告塔はイーロン・マスクCEOとそのクルマのみ」であるからだとも考えられます(テスラは広告にチャレンジするとコメントしたものの、実際には広告を展開していない)。
つまりはその圧倒的な性能をもってテスラの存在を世界へと再度周知させることを狙っているのかもしれず、とくに「1,000馬力超え」のクルマがザラに登場するようになった現状、そして多くの中国の自動車メーカーが「テスラを名指しで」喧嘩を売っている状況においてはなおのことなのかもしれません。
Production design complete and unveil end of year, aiming to ship next yea
— Elon Musk (@elonmusk) February 28, 2024
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