| アストンマーティンの急激な回復はまさに現代における神話である |
物議を醸したF1チーム買収も結果的には「アストンマーティンのブランド価値を押し上げることに」
さて、アストンマーティンが昨年の「DBX AMR 23エディション」に続き、新たにDBX707 AMR 24 エディションを発表。
これはもちろんアストンマーティンF1チームを称える仕様を持つ限定モデルで、実際に公式メディカルカーとして採用されているDBX707にインスピレーションを得ています。
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アストンマーティンがDBX707「AMR23エディション」発表!最速・最強にして超高級SUVがF1にインスパイアされた仕様へ。同社F1チームの活躍を祝した特別モデル
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アストンマーティンは一時「倒産の危機」に陥るも、その後投資家であるローレンス・ストロール氏が経営権を取得することで立ち直り、その後はメルセデスAMGのさらなる資金援助に加えF1チームの買収と成功によって急速に息を吹き返すことに。
そしてそこからの勢いたるや凄まじく、フェラーリに次ぐほどの「モータースポーツに近い位置にあるスポーツカーブランド」へと変化を遂げていて、文字通りの「日曜に勝ち、月曜に売る」を実現しています。
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アストンマーティン「F1のペースカーに採用されてから売上が最大で8000万ドル(110億円)増えた。最初は効果があるか疑問だったが、今は実感できる」
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スポーツカーを売るには「モータースポーツで成功を収める」のが一番ではあるが
なお、スポーツカーブランドとして成功するにはモータースポーツでの成功がもっとも有効かつ効果的だと言われていて(なにせブランディングに直結する)、よって近年だとアルピーヌやマクラーレンもこの手法を目指しており、しかし(このビジネスモデルを追求するという意味での)先発であるアルピーヌやマクラーレンを差し置いて一気にフェラーリのポジションに近づいたのがアストンマーティン。
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廃止も囁かれたアルピーヌ。CEOが「ミニ・フェラーリを目指す」と発言しフェラーリのビジネスモデルを取り入れることを示唆
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ちなみにですが、トヨタやポルシェもモータースポーツにて大きな成功を収めているものの、展開する車種が多いためにその成功の影響は限定的であり、しかしアストンマーティンの場合はその車種構成上「全車種に」その恩恵が行き渡るわけですね。
さらに言うなれば、アストンマーティンはフェラーリですら行わない「モータースポーツ(F1)イメージをダイレクトに市販車に落とし込む」という展開を行っており、ある意味ではフェラーリ以上にモータースポーツでの成功を活用している自動車メーカーになったと言えるかもしれません(フェラーリの場合は、モータースポーツでの成功を非常に慎重に取り扱っており、安売りするつもりはない)。
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アストンマーティンは急速にモータースポーツ寄りの姿勢を強め、市販車との関連性も深める。ある意味では「もっともフェラーリに近い」存在に
Astonmartin | モータースポーツ活動を通じてより優れたクルマを作り、モータースポーツでの成果を最大のプロモーションとするところもフェラーリとよく似ている | ここまで急速に回復し、かつイメ ...
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アストンマーティン DBX707 AMR 24エディションはこんなクルマ
すっかり前置きが長くなりましたが、ここでDBX707 AMR 24エディションを見てみると、選択できるボディカラーはポディウムグリーン、ニュートロンホワイト、オニキスブラックの3色。
そして外装色に関係なく、 AMR24パッケージの一部としてトロフィー シルバーまたはAMRライムのアクセント/ブレーキキャリパーと組み合わせることができ、サテンまたはグロスブラック仕上げの23インチフォルティスホイール、専用の ”AMR24”エンジンプレートも取り付けられることに。
なお、搭載されるエンジンは707馬力を発生するメルセデスAMG由来の4リッターV8ツインターボ、トランスミッションは9速オートマチック、もちろん駆動方式は4WD。
インテリアに目を移すと、2つのカラーコンビネーションが用意され、ひとつはモノトーンのオニキス ブラック にライムのパイピングとステッチ、もうひとつはツートンのオニキス ブラック/アイフェル グリーンにライムのコントラストステッチを組み合わせたもの。
さらにDBX707 AMR 24エディションの内装は、エクステンデッドカーボンファイバーとダーククローム、またはチタンメッシュとサテンクロームの上品なトリムインレイによって引き立てられています。
そのほか、ダッシュボードにはアストンマーティンのウイングエンブレムがあしらわれ、ドアシルには「AMR24」バッジ、そしてワイヤレス充電ステーションにはライムのディテールが施された手縫いのサドルストラップ、さらにはBowers & Wilkins製サウンドシステムも標準装備。
なお、現時点ではこのDBX707 AMR24 が何台販売されるか、また価格がいくらになるかについてはアナウンスされていませんが、すでに(本国では)注文の受付を開始している、とのこと。
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参照:Astonmartin