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ケーニグセグがジェスコでの最高速アタックに改めて触れる。「この車は信じられないほどの速度を出せますが、その速度に耐えうるタイヤの承認を待っているところです」

ケーニグセグがジェスコでの最高速アタックに改めて触れる。「この車は信じられないほどの速度を出せますが、その速度に耐えうるタイヤの承認を待っているところです」

| 現代のハイパーカーの性能は「タイヤ」そして「人間の限界」によって制限を受けている |

ケーニグセグの他、ヘネシー、そしてブガッティも最高速に緒戦する可能性がありそうだ

さて、ケーニグセグは先日その最新モデル、ジェスコ・アブソルートにて「4つの世界記録」を達成したと発表していますが、これは「時速0キロから400キロまで加速し、再び0キロまで停止するまでの時間」、「時速0マイルから250マイルまで加速し、再び0マイルまで停止するまでの時間」「時速400キロまでの加速タイム」「時速250マイルまでの加速タイム」。

ちなみにそれまでの記録保持者もまたケーニグセグ(レゲーラ)だったので、自身で自らの記録を更新したということになりますね。

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ケーニグセグは「最高速」にも挑戦する計画を持っている

なお、このジェスコ・アブソルートはサーキット走行を主眼に据えたハイダウンフォース仕様のジェスコ・アタックとは反対に「ローダウンフォース」に留めることで最高速の追求を目指した仕様。

理論上は「330マイル(351km/h)」を達成できるとされ、もしこの速度域に達することができれば”地球上でもっとも速いクルマ”となるわけですが、自動車の限界に挑むという意味においてもこの記録への挑戦が期待されていたわけですね。

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そして今回、ケーニグセグCEO、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が語ったのが最高速への挑戦について。

私たちは多くの準備をしてきました。あとはタイヤだけです。この速度に耐えうるタイヤが承認されれば、準備は万端です。

この「承認」とは市販のための承認だと考えてよく、というのも最高速への挑戦は「市販スペック」でなければ意味がなく(ワンオフの特別仕様タイヤで記録を達成しても市販車最速とはならない)、よってケーニグセグはタイヤメーカーがこの承認を取ることを待っている段階なのだと考えられます。

なお、最高速記録の達成について非常に重要な部分を占めるのがこの「タイヤ」で、ブガッティ・ヴェイロンが400km/hを超えるのに際しては既成のタイヤでは対応できず、コンパウンドはもちろん、その構造に至るまで「特別仕様」であったのはよく知られるところ。

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そしてこれは後継モデルであるシロンでも同様で、シロン発売当初はタイヤの性能が(クルマの性能に)追いつかなかったため、シロンにはリミッターがかけられていたことも明かされていますね。

これらと同様、現時点でジェスコのポテンシャルはタイヤの性能によって制限を受けていると考えてよく、しかしこれが「解除」されることになればケーニグセグはどこかのタイミングで最高速チャレンジを行うことになるのかもしれません。

参考までに、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏は「このクルマは信じられないほどのスピードを出すことができます。クルマ自体よりも、(最高速は)道路やドライバーによって制限される可能性が高いでしょう」とも語ったことがあり、この速度を出すことができる環境を見つけることが非常に難しいことについても触れていて、加えてジェスコ・アブソルートでの最高速への挑戦が「ケーニグセグとしての最後」のスピードチャレンジになる、とも。

なぜ最後なのかは語られていないものの、もしかすると今後は「最高速があまり得意ではないピュアエレクトリックカーの時代に突入し」ケーニグセグといえどもガソリン時代に記録した最高速を超えることができないからなのかもしれません(その代わり、他の記録に挑戦することになるだろう)。

いずれにせよ、おそらくは遠くない未来に挑戦が行われると考えてよく、その日を楽しみに待ちたいと思います。

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