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ますます中国車の存在感が強くなる中国自動車市場。撤退を考えるメーカーもある中、メルセデス・ベンツは積極投資にて巻き返しを狙うとの報道

メルセデス・ベンツ

| いくつかの自動車メーカーにとって「中国市場は絶対に失ってはならない」マーケットである |

メルセデス・ベンツは中国の自動車メーカーに対して「徹底抗戦」

さて、現在中国は「世界最大の自動車市場」となっていますが、ここでは中国の自動車メーカーがその販売を大きく伸ばしており、その理由は大きく分けて「現地で好まれるデザインや機能の採用」「安価な価格設定」にあると言われています。

つまり中国のメーカーは「素早く市場の好み、その変化を取り入れて”市場が好む商品”を作ることに長けており、かつ長い間海外諸国の「工場」として機能してきた経験によってコストを抑える手法を高いレベルにて身につけているわけですね(これはSHEINなど別の業界にも当てはまる。商品の展開速度、そして価格には太刀打ちできない)。

マクサス
中国にて「中国車のシェア」が60%に達する。このままだと2年後には80%という予測が出され、トヨタやVWは市場を失い続ける可能性。なおBYDは5月単月で16%を占めるまでに

| 中国における中国車のシェアは2023年初には40%、2023年秋には50%と急速に伸び、このままだと市場を制圧するのも時間の問題である | NEV(新エネルギー車)に至ってはBYDが33%ものシェ ...

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今後中国市場に対する判断は大きく分かれる

よって日米欧の既存自動車メーカーはこの状況(中国内でシェアを失い続ける状況)への対応に苦慮しており、現地パートナー企業との共同開発による「中国専用車」を投入することで中国市場の注意を喚起することを考慮したり、あるいは「撤退」を考える例も。

三菱車が中国にて絶望的に売れず、現地生産停止を6月以降も継続。このままでは中国撤退の決断に迫られる可能性があり、しかし他社にとっても「明日は我が身」
三菱車が中国にて絶望的に売れず、現地生産停止を6月以降も継続。このままでは中国撤退の決断に迫られる可能性があり、しかし他社にとっても「明日は我が身」

| ここまで来ると、「見通しが甘かった」というよりも中国市場の変化と中国車の躍進が予想を遥かに超えていたとしかいいようがない | おそらく、中国車と価格帯が重複する自動車メーカーには三菱と同様の運命が ...

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中国依存度が高ければこの「撤退」を決定するのは容易ではないと思いますが、中国車に(中国市場で)対抗することは容易ではなく、であれば「思い切って撤退し、他の市場に注力する」というのもまた一つの戦略なのかもしれません。

今日のフェラーリ296GTB納車待ち。ついにボクの296GTBが完成、納車予定は「注文してから3年後」の2025年2−3月予定
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| ちなみにボクはフェラーリ296GTBの納車を急いでいない | 状況のなすがままに気長に納車を待ちたいと思う さて、先々月あたりから急速に動いているぼくの(発注済であった)296GTBのステータス。 ...

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一方、「いかなる手段を用いても」中国市場での販売を強化するという自動車メーカーも存在し、メルセデス・ベンツもそのひとつ。

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メルセデス・ベンツは今後「中国市場の嗜好を色濃く反映したクルマ」を開発?

昨年、メルセデス・ベンツは中国で73万7,200台の乗用車を販売し、欧州で販売した65万9,400台や米国で販売した29万8,000台を大きく上回っています。

しかし、その一方、2023年だと欧州での販売が7%増加したにもかかわらず、中国では2%の減少となっており、2023年第4四半期だけを見ると状況がさらに悪化して中華人民共和国での販売は8%も急落していて、2024年だと1月から7月までの間、メルセデス・ベンツは中国で41万6,000台の車両を販売していますが、これは前年同期比で9%以上の減少となっており、つまりは「時間の経過とともに販売を失い、シェアも失っている」ということを意味します。

ただ、メルセデス・ベンツは座してこの状況を見ているわけではなく、中国市場での販売を拡大するために18億ユーロ相当の投資を行うと報じられており、つまりメルセデス・ベンツはこの状況に「徹底抗戦」するということに(メルセデス・ベンツの場合、フォルクスワーゲンやトヨタ、プジョー / シトロエンとは異なり、中国車とは正面からぶつかりにくい位置にあり、かつブランドバリューも生かした展開ができる)。

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その具体的な内容についてはまだまだ不明ではありますが、報じられる範囲だと「GLEのホイールベース延長バージョンが開発中」とされ、これは「中国にて開発される」と言われます(つまりは本国主導ではなく中国主導での開発)。※30センチも延長されるらしい

このほか、「ピュアエレクトリック」「内燃機関」両方のパワートレーンに対応できる次世代CLAについても中国向けの展開を行うほか、来年には完全に電動化される新型Vクラスも登場すると言われるので中国で大人気のミニバン市場においてもプレゼンスを高めることに成るのかもしれません。

参考までに、中国市場で「とくに売れ行きが悪い」のはEQSだそうで、2024年1−7月だとわずか663台の販売にとどまり、これは昨年の「半分」なのだそう(昨年の販売台数もけして多いわけではない)。

これはつまり「EQSの仕様や価格が中国市場にマッチしていない」ということを意味し、よってメルセデス・ベンツは今後(この反省を活かし)中国市場の嗜好をより”色濃く”反映したクルマの開発をおこなうこととなりそうですね。

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