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フォードが2027年にル・マンへと復帰すると発表。「1960年代にフェラーリに挑み、勝利した場所に戻ります。私たちがレースをするとき、目指すのは勝利だけです」

フォードが2027年にル・マンへと復帰すると発表。「1960年代にフェラーリに挑み、勝利した場所に戻ります。私たちがレースをするとき、目指すのは勝利だけです」

Image:Ford

| フォードは現体制となったのち、モータースポーツに対して強い関心を示している |

その勢いはもはや「全てのカテゴリ」に参戦しそうなほどである

さて、フォードが「2027年にFIA世界耐久選手権(FIA WEC)のプロトタイプ・スポーツカー・レースのトップカテゴリーに復帰し、約60年前のフォード・レーシングの魔法と成功を再び手に入れる」と発表。

簡単に言えば「ル・マンに復帰し、フェラーリに挑むことで、「フォード VS フェラーリ」を実現するということですが、これはかなり大きな出来事であると思います。

フォードはフル・ファクトリー・チームでル・マン24時間レースに挑戦

1966年から1969年までの間、フォードはル・マン24時間レースにおいて4年連続の総合優勝を果たし、しかしそれ以来、フォードは(総合ではなく)クラス優勝に焦点を当て、2016年にフォードGTでGTLMクラスを制したのち、最近ではフォード・マスタングGT3をル・マン24時間に投入しています。※ル・マンのトップカテゴリに挑むのは1982年のC100以来である

ちなみにフォードが使用するシャシーは自社開発ではなくLMDh規定によるもので、ル・マンだとこのLMDhシャシーを使用するのはフォード含めて「6チーム(ポルシェ、キャデラック、BMWなど)」。

一方で自前のシャシーで戦うのはフェラーリにトヨタ、そして(2027年から)アストンマーティンなどですが、2027年のル・マン24時間レースには自動車メーカー(ブランド)としては既存・新規参戦組を含めるとジェネシス、アルピーヌ、プジョー含めて10ものチームが参戦することになりそうで(ランボルギーニとアキュラはル・マンには参戦しない)、かなり見ごたえのあるレースとなりそうですね。

フォードはかく語る

そして今回の発表に際し、フォードおよび関係者からもコメントが発せられ、その内容は以下の通り。

「フォードにとって、パフォーマンスとレースの新しい時代が始まります。オンロード、オフロードのどちらにおいても、それが見て取れるはずです。私たちがレースをするとき、目指すのは勝利だけです。そして、ル・マン以上に私たちの歴史にとって重要なトラックやレースはありません。1960年代にフェラーリに挑み、勝利した場所。それが50年後、再びフェラーリを打ち破り、世界を驚かせた場所です。私たちが再びル・マンに戻り、耐久レースの最高峰で競い合うことに興奮しています。再び世界に挑戦し、死力を尽くしてレースをします。」

ビル・フォード フォード・モーター・カンパニー エグゼクティブ・チェアマン

「フォードは数十年にわたり、オン・トラックでもオフ・トラックでも成功を収めてきたブランドであり、同社が最新の挑戦としてFIA世界耐久選手権を選んだことを嬉しく思います。2027年に少なくとも10の主要な自動車ブランドがシリーズの最上級カテゴリーにコミットしていることは、この選手権の素晴らしい勢いと成長を証明しています。」

フレデリック・ルキアン FIA世界耐久選手権(FIA WEC)CEO)

「フォードがほぼ60年ぶりにル・マン24時間レースのトップレベルに戻るという素晴らしいニュースをお伝えできることを嬉しく思います。このブランドは、この特別なレースと常に強い関係があり、歴史はフォードが二位で終わるために競うことはないことを示しています。フェラーリとの有名なライバル関係が復活することは、本当にワクワクする展開です。」

ピエール・フィヨン オートモービル・クラブ・ドゥ・ロワ(ACO)会長

「フォードと耐久レースは、これまで何度も証明されてきたように、完璧に合致しています。フォードは長い歴史と誇り高いモータースポーツの遺産を持ち、競争への情熱はヘンリー・フォード自身によって植え付けられました。同社が最高峰のカテゴリーに戻ることは、現在のハイパーカー規定の成功と魅力をさらに証明するものです。耐久レースの黄金時代は今、ここにあります。」

リシャール・ミル FIA耐久レース委員会会長 

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参照:Ford Performance

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