
| 一方で日本市場にマッチしないラインアップを持つブランド、新型車のないブランドは減少の一途 |
新型車を積極投入するBYDは成長、一方でヒョンデは販売が減少
さて、2025年2月の輸入車登録台数が公開。
輸入車全体としては昨年同月比で103.5%と「まずまず」の数値となっており、個別にもそう大きな変動はないと言う印象です。
それでもいくつかの変動が見られ、ここでそれらを見てみましょう。
2025年2月、最も伸びたのはマクラーレン
まず目に入るのはメルセデス・ベンツの不調であり、前年比85.5%となっていますが、同社は非常にノルマが厳しいことでも知られ、これまでは「なんとか100%を保とう」としてきた努力が見られたものの(よってこれまでは特殊なケースを除き、前年比100%前後で推移していた)、2月はとくに経済的あるいは外的要因がなかったにもかかわらず15%減となっており、台数にすると600台ほども減っています。
出典::日本自動車輸入組合
そのほか上位だとアウディが前年比71.7%と大きく減り、一方で高価格帯に移行したミニは144.4%(試乗車が登録されたのかもしれないが、それを考慮しても多い数字である)。
ルノー、フィアット、アバルト、シトロエンあたりも日本市場にマッチした新型車が登場していないために販売は下落傾向、そして新型車がないアルファロメオとマセラティも同様です(マセラティはなんと半減)。
なお、先月大きく凹んだBYDは前年同月比144.2%へと躍進を見せ、一方のヒョンデは30.6%と明暗が分かれる状態です。
スポーツカーだとフェラーリが90.8%、ランボルギーニが109.4%、アストンマーティンが120.0%、ロータスが160.0%と好調で、そしてもっとも(すべてのブランド含め)伸びたのがマクラーレン(266.7%)。
ちなみにロールス・ロイス前年同月比163.6%を記録し、これは日本市場の盤石さを示している数字であるとも考えています。
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参照:日本自動車輸入組合