
| 内田誠氏は3月31日をもってCEOを退任、イヴァン・エスピノーサ氏は4月1日からCEOへ |
現時点では「ホンダとの交渉再開」について触れられていないが
さて、かねてより日産自動車CEO、内田誠氏の退任が予想されていましたが、今回は日産が公式プレスリリースを発行し、その中で同氏が3月31日付けで退任することを明らかにしています。
日産はプレスリリースの中で「短中期の目標を達成し、長期的な成長を果たしてゆくために経営体制を刷新する」と述べ、3月11日に開催された取締役会において内田誠CEOの退任、そしてその後任として(現在、チーフ プランニング オフィサーを務める)イヴァン・エスピノーサ氏を選出したと説明しています。
日産では大掛かりな人事異動を展開
そして今回の取締役会では大きな移動が決定され、現在の役員の担当範囲の変更、(内田誠氏を含めて5名の)退任、新役員の誕生などに触れられていますが、内田誠氏はCEOを退いた後、6月に開催予定の定時株主総会まで取締役を継続することとなるもよう(その後の去就については定時株主総会にて決定されることになるものと思われる)。
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なお、この人事によって動く可能性があるのが「日産の今後」。
日産とホンダは経営統合あるいは合併に関する交渉を行っていたものの、少し前には「決裂」を発表しており、その後ホンダは「日産の内田誠氏がCEOを退けば再び交渉を開始する可能性がありうる」と述べたとされるので、今回の同氏退任にあわせてなんらかの動きが見られる可能性もありそうですね。
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まだ日産とホンダとのドラマは終わっていない?ホンダは「日産の内田CEOが退任すれば交渉を再開する」意図を持つもよう。なおホンダは日産にe-Powerを捨てるように要求
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そして今回、内田誠氏にあわせて4名の取締役が退任することになりますが、これら4名は「内田派」であったのかもしれず、日産は体制を一新することでホンダの提案を受け入れる可能性が出てくるんじゃないかと考えています。
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参照:NISSAN