
| 「障がい者スペースに停めたランボ」との投稿に怒りの声 |
ネット上では「金持ちは罰金なんて痛くもない」と議論も白熱
さて、よくネット上で叫ばれるのが「スーパーカーやハイパーカーを持っていれば何でも許されるのか」という非難。
そして今回もそれに類する問題が報じられており、しかし人々が考えるのとは異なる結末を迎えています。
ことの発端となったのはイギリスの商業施設の障がい者専用スペースに駐車された1台のランボルギーニ・ウラカン LP610-4で、これがFacebookグループ「Spotted Torquay」にて”晒される”やいなや「批判と非難の雨あられ」となったわけですね。
非難されたランボルギーニオーナー、その“反撃”が話題に
この投稿は実際に障害者用スペースに駐車したランボルギーニの画像とともに「ランボルギーニを持ってるからって、どこにでも好き勝手に停められると思っている」いう皮肉たっぷりのキャプションが添えられ、例によって瞬く間に1,000件を超えるコメントが(ランボルギーニオーナーに対する)怒りとともに寄せられることに。
コメント欄は「スーパーカーオーナーの傲慢さを象徴しているかのようだ」「スーパーカーオーナーは罰金なんて気にしないんだろう」といったコメントであふれかえり、しかし事態が大きく動いたのは、オーナー本人が投稿に気づいてコメントを返したその瞬間。
ランボルギーニオーナー本人が反論、「私には両足がない」
このオーナーは義足を両足に装着した画像、そして、ブルーバッジ(障がい者用駐車許可証)の画像を笑顔とともに投稿し、以下のような余裕のコメントを返しています。
投稿された画像に付けられたキャプションには、軽やかな皮肉と気品が感じられ、多くのFacebookユーザーが彼のユーモアと誠実さに打たれたようですね。
もちろん「本人の降臨」によって悪態をついていた人々は蜘蛛の子を散らすようにいなくなってしまい、当然ながら本人に対する反論もなく、「あっさりと」決着がついてしまったというのが今回の一件です。
「見えない障がい」とネットの偏見
ただ、後日譚として意外な投稿がなされたことも報じられ、その内容は以下の通りですが、この人の場合は「外観では判断できない障がい」を持っており、障害者に対する理解不足を指摘することに。
自分も障害者ですが、同じように疑われた経験があります。何よりも重要なのは、相手の事情を知らないままに断定的な判断をしないこと。
教訓:「そのクルマの裏にあるストーリーを想像せよ」
ここでぼくが思うのは、この一件は、単なる駐車マナーの問題ではなく、社会全体が持つ先入観や偏見への警鐘とも言えること。
たとえスーパーカーであっても、その背後には人それぞれの背景や事情があり、クルマの価値やキャラクターではなく、人間としての尊重を忘れないことが、今ぼくたちに求められているのかもしれません。
ぼくは幸いにして健常者ではありますが、スーパーカーに乗って商業施設やホテルを訪れると、障害者スペースに案内されたり、「2台分の駐車枠を」使うように指示されることもあって、そういった場合でも「端から見れば、スーパーカーオーナーの傍若無人な振る舞い」としか目に移らないんだろうなあ、と考えたりします。
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