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| ポルシェはモータースポーツ活動を「仕切り直し」、選択と集中へ |
この記事の要点まとめ
- テストを支配: 全6セッションのうち4セッションでポルシェ963がトップタイムを記録
- 盤石の走行距離: ワークスとカスタマー合わせて計637周、約3,650kmを走破
- 最新「Evo」パッケージ: ペンスキーの2台はハンドリングと空力を改善した2026年最新仕様を投入
- 記念すべき1年: ポルシェ・モータースポーツ創設75周年、ペンスキー結成60周年のダブルアニバーサリー
2026年1月18日、フロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催された開幕直前テスト「ロア・ビフォア・ザ・24」が無事終了。
そしてディフェンディングチャンピオンであるポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、すべてのプログラムを完璧に消化したこと、そして2024年、2025年に続くデイトナ3連覇に向け、これ以上ない準備が整ったことを発表しています。
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テスト結果と新型ポルシェ963の進化
今回のテストでは、ポルシェ963がGTPクラスのタイムシートの上位を席巻し、特にフェリペ・ナスルがドライブする7号車が、初日のセッション1で1分36秒327を叩き出して週末の最速記録を樹立することに。
ロア・ビフォア・ザ・24:ポルシェ勢のテスト結果とスペック
| 項目 | 詳細内容 |
| 最高出力 | 約500 kW (680 PS) ※規定による |
| テスト総走行距離 | 3,650 km (637周) |
| 最速ラップ | 1分36秒327 (7号車:フェリペ・ナスル) |
| セッションリーダー | 6回中4回でポルシェがトップ |
| カスタマーの進歩 | JDCミラー(85号車)がセッション2で2位に食い込む快走 |
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アップデートの核心
2026年モデルの963には、ドライバビリティ(運転しやすさ)と空力バランスを向上させる「エボリューション(進化)」パッケージが導入されており・・・。
- メカニカル: サスペンション設定の見直しにより、タイヤへの攻撃性を抑えつつ安定性を向上
- 空力: 微細な形状変更により、デイトナのような超高速セクションとテクニカルなインフィールドの両立を最適化
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GTクラス:進化した「911 GT3 R」も実戦投入
GTPクラスの影に隠れがちですが、GTD ProおよびGTDクラスでもポルシェのカスタマーチームが重要なテストマイレージを稼いだことについても言及されており、すでにアナウンスされたとおり、2026年シーズンに向けて911 GT3 R(タイプ992.2ベース)には大幅なアップデートキットが供給されています。
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- 空力スタビリティ: 前後の空力バランスを改善し、特にアマチュアドライバーが限界付近でコントロールしやすい特性へ進化
- RexyとGrello: 人気のAOレーシング(恐竜リバリーのRexy)やマンタイ・レーシングも順調にテストを消化し、本戦での優勝候補に名を連ねる
フェラーリ296GT3のアップデートでも同様でしたが、耐久レースを走るにはなによりも「扱いやすさ」が重要であると思われ、コントロール性能の強化がアップデートの焦点となっているようですね。
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歴史が交差する2026年デイトナ
今年のデイトナ24時間はポルシェにとっても、チーム運営を担うペンスキーにとっても、単なる1レース以上の意味を持っており・・。
- ポルシェ・モータースポーツ 75周年: 1951年のル・マンでの356 SLによるクラス優勝から続く、輝かしい歴史の節目
- チーム・ペンスキー 60周年: ロジャー・ペンスキーが1966年にこのデイトナで監督デビューしてから60年
「テストプログラムをクリーンに完遂できた。963は完璧に動作し、ドライバーも力強いパフォーマンスを見せてくれた。私たちは準備万端だが、真の戦力図が見えるのは来週のレースウィークだ」
ポルシェLMDhファクトリーディレクター:ウルス・クラトレ
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結論|1月24日、歴史が動く瞬間を見逃すな
「ロア」を制したポルシェが、そのままの勢いで本戦(1月24日~25日)を制するのか。
ライバルのキャデラック、BMW、アキュラ、そして初参戦のアストンマーティン・ヴァルキリーが牙を剥く中、王者は盤石の体制で挑むことに。
白熱の耐久レースの幕開けは日本時間では1月25日の早朝を予定しており、ぼくはハイブリッドプロトタイプの咆哮が再びデイトナに響き渡る瞬間が待ち切れない、といった面持ちです。
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