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テックアートがポルシェ911(992.2)向けエアロパーツを拡充。「カーボン」「要ペイント」両方を取り揃え、モジュラー構造の採用によりカスタム性を拡張

テックアートによるポルシェ911(992.2)のチューニングプログラム(ブルー)

| この「モジュラー構造」によってパーソナライズの可能性が大きく向上 |

現時点ではこれがテックアートの「武器」ということになりそうだ

さて、ポルシェ専門チューナー、テックアート(TechART)より、992.2世代の911カレラの”アップグレード”エアロキットが登場。

これまでにもエアロパーツ展開がなされていたものの、今回は「フルラインアップ」が完成したとアナウンスされており、「未塗装で装着できるカーボンファイバー」「塗装が必要な(可能な)カーボンファイバー」の2パターンが用意されています。

テックアート製ボディキットはこんな構成を持っている

そして今回発表された内容をみてみると、主な構成としては「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リアディフューザー」「エアロウイング」「フロントフード」「フロントフェンダー」といったところ。

もちろんいずれのパーツも「個別に」購入できるのですが、特筆すべきは「モジュラー構造」を採用していること。

テックアートによるポルシェ911(992.2)のチューニングプログラム(ブルー)

これがどういったものかというと、たとえばフロントスポイラーだと「いくつかのパーツに分かれており(レイヤーのようなイメージ)、それぞれのパーツを「カーボンファイバーむき出しのままにするか」「塗装するか」「塗装するにしても、ボディカラー同色にするか別のカラーにするか」といった選択が可能となり、「単にパーツを装着する」以上のカスタマイズ性が提供できるというわけですね。

チューナーの役割も変化しつつある

かつての自動車業界では「メーカーオプション」がさほど多くはなく、よって車両を購入後に「自身でカスタムする」人も少なくはなく、そういった人々をターゲットにしたマーケットが形成されていたわけですが、この時点での製品群は「より多くの人を対象とし、より求めやすい価格」といった方向性。

しかしながら現代のプレミアムカー市場では、かつてチューナーが担っていた市場の一部を自動車メーカーが取り込んでしまい、つまり「メーカーオプション」を拡充することで「車両購入時に、その自動車メーカーのサービスを通じてカスタムする」ことが通例に(あるいは車両の”完成度が高くなりすぎて”アフターマーケットでのカスタムが難しくなっている)。

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そうなるとチューナーはかつて得ていた収入を得られなくなり、新たな方向性を模索することとなるわけですが、「メーカーオプションでは対応できない範囲の満足感」を提供せねばならず、今まで以上に緻密なマーケティングを行い、そして今まで以上に高度な技術を身に着けなくてはならないというのが現在の状況だと思います。

こうなった場合、それらチューナーが提供するパーツやサービスは「より先鋭化され」、「限られた人々」を対象にすることになるかと認識していますが、つまり当初のチューナーの役割やそのターゲットとはまったく異なる活動が要求されるのが現在のチューナーということになりそうです。

そういった意味では「ブラバス」や「マンソリー」は一部で批判があるものの、これらはもともと一般の人々を対象にしたプログラムではなく、よって「特定の人々の、特定の要求」を満たすために展開されるため、好き嫌いが分かれるのは至極当然なのかもしれません(これらを批判する人々は、そもそも対象とする顧客ではない)。

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そして「ノビテック」だと、騒音規制によって抑えされてしまったエキゾーストサウンドを「自動車メーカーでは、法規に縛られて実現できなかったレベル」に”戻す”という思想を持っており、「なにかをプラス」するというよりは、「封じ込まれてしまったポテンシャルを引き出して本来の姿に復元する」というスタンスを貫いています。

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いずれにせよ、なんらかの明確なコンセプトそして武器を持たねば生き残ることができないというのが現在のチューニング市場というわけですね。

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参照:TechART

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